■「夏潮」別冊〈虚子研究号〉Vol.XVI(2026)
夏潮会から16回にわたって刊行されている虚子研究の専門書です。毎年3月末を締め切りに評論等を公募されています。第16号は次の内容で、8月に刊行されています。一般の方もご応募ください。申し込みは夏潮会にご相談ください。
目次
1.【執筆余滴】虚子と余瓶 石神主水
2.虚子版国際俳句序説 井上泰至
3.虚子の『俳句入門』について 岸本尚毅
4.『猫』以前の虚子と漱石ーー新出の漱石宛虚子書簡を中心に 小林祐代
5.虚子・熱帯季題論と国体論 筑紫磐井
6.虚子作の新歌舞伎「時宗」について 中本真人
7.「武蔵野探勝」研究報告(二) 原 昇平
8.座談会「虚子研究 今まで、これから」 筑紫磐井・井上泰至・岸本尚毅・本井英
ーーーはじめに/「句集」という表現形式/秋櫻子という存在/「虚子全集」を巡って/研究方法の未来
■夏潮虚子研究号16輯 余滴の会ご案内
夏潮虚子研究号16輯の論文の発表会・意見交換会を行います。多くの方のご参加を希望します。
【日時】 10月2日(金)15:00~18:00
【会場】 勤労福祉会館401号室
(JR・地下鉄南北線・東急目黒線目黒駅徒歩10分)
下記参照
【会場費】 500円
【プログラム】 執筆者から各々10分コメント後、質疑応答10分
(論文目次による発表順)
虚子と余瓶 石神主水
虚子版国際俳句序説 井上泰至
虚子の『俳句入門』について 岸本尚毅
『猫』以前の虚子と漱石 小林祐代
虚子・熱帯季題論と国体論 筑紫磐井
虚子作の新歌舞伎「時宗」について 中本真人
「武蔵野探勝」研究報告(一) 原 昇平
座談会「虚子研究 今まで、これから」 筑紫磐井・井上泰至・岸本尚毅・本井英
(オンライン配信を行います)
■参考資料・「夏潮」別冊〈虚子研究号〉
内容別「虚子研究」所収論文目次[1~15号](表題・執筆者・数字は掲載号数)
筑紫磐井(編輯)
1.連載
(1)虚子による戦後俳句史
虚子による戦後俳句史(1)人間探究派と社会性俳句を中心に 筑紫 磐井④
虚子による戦後俳句史(2)4Sと新興俳句を中心に 筑紫 磐井⑤
虚子による戦後俳句史(3)ホトトギス三大典型を中心に 筑紫 磐井⑥
虚子による戦後俳句史(4)埋もれた戦後俳句の潮流(抒情派) 筑紫 磐井⑦
虚子における俳句入門体系 筑紫 磐井⑧
虚子による戦後俳句史(5)戦後ホトトギスの進むべき道 筑紫 磐井⑨
(2)いかにして虚子となったか
虚子はいかにして虚子となったか(1) 松本 邦吉⑤
虚子はいかにして虚子となったか(2) 松本 邦吉⑥
虚子はいかにして虚子となったか(3) 松本 邦吉⑦
虚子はいかにして虚子となったか(4) 松本 邦吉⑧
2.個別作家との関係
(1)松尾芭蕉
芭蕉と虚子 岸本 尚毅⑧
(2)与謝野蕪村
虚子と蕪村 井上 泰至④
『蕪村句集講義』に見られる虚子の俳句観について 岸本 尚毅 ⑤
(3)正岡子規
虚子の子規追善 井上 泰至➀
(4)森鴎外
鷗外と〈子規の衣鉢〉、あるいは、近代日本の亡失された水脈 : 鷗外と虚子(その1) 大石 直記➂
(5)内藤鳴雪
鳴雪と虚子 : 新調の対立を中心に 黒川 悦子④
虚子の求めた新しさ : 鳴雪との交友を巡って 黒川 悦子⑨
(6)大谷句仏
虚子の周辺~大谷句佛 松岡 ひでたか➂
(7)西山泊雲
西山泊雲と虚子 小林 祐代⑫
(8)柳
虚子の母柳と柳をめぐる人々 山田 閏子⑩
(9)女流
虚子に導かれた大正期女流俳句の変遷 小林 祐代⑤
(10)一宮瀧子
一宮瀧子「をんな」の周辺 : 明治43年9月~44年10月の虚子 筑紫 磐井⑭
(11)暁烏敏
虚子の周辺~暁烏非無 松岡ひでたか➁
(12)神津雨村・釋宗演
虚子と雨村、そして釋宗演 松岡 ひでたか⑤
(13)柳田国男
柳田國男から見た高濱虚子 : 「因縁」のはじまりをめぐって 福田 浩之⑪
●水原秋櫻子
虚子と秋桜子 : 雑詠句評会をめぐって 岸本 尚毅⑪
虚子と秋櫻子(1)秋櫻子の絶頂まで 筑紫 磐井⑫
虚子と秋櫻子(2)秋櫻子の離脱まで 筑紫 磐井⑬
(14)山口青邨
山口青邨と「山会」 岸本 尚毅⑬
(15)阿波野青畝
青畝と虚子 小林 祐代⑬
(16)大野林火
大野林火の『新稿・高浜虚子』を読む : 「写生」と「抒情」の融合 堀切 実⑧
(17)川端茅舎
川端茅舎「花鳥巡礼」について 岸本 尚毅⑫
(18)芥川龍之介
芥川と俳句 : 「ホトトギス」との関係その他 岸本 尚毅⑮
(19)山本健吉
「虚子の文学」とは何か 山本健吉から見える高浜虚子 仁平 勝➁
山本健吉の虚子評価 井上 泰至⑫
(20)飴山實
虚子的なるものの系譜 : 飴山實の俳句論を手がかりに 林 浩平⑤
(21)三好達治
虚子と三好達治・その文学的交点 林 浩平⑥
(22)三好行雄
テキスト批評 : 三好行雄「反近代の詩 正岡子規と高浜虚子」 : 近代俳句研究序説のために 井上 泰至⑦
(23)ヴォカンス
ジュリアン・ヴォカンスと虚子 本井 英⑬
3.年代別虚子論
書簡に見る 伊予尋常中学時代の虚子 小林 祐代⑪
虚子と第三高等中学校についての一考察 黒川 悦子⑪
虚子、二十歳の原点 : 子規・漱石はなぜ彼を選んだか 井上 泰至⑩
近代俳句雑誌の誕生 : 「ホトトギス」成功の本質 井上 泰至⑧
日本派台頭期における虚子 : 実作と選句の再検証 田部 知季⑩
明治三十年代前半の虚子句評 : 選評と句合に見る俳句評価の一面 田部 知季⑬
「俳諧散心」と近代個人句集の起こりについて 橋本 直⑩
喜怒哀楽する虚子 : 明治四十四年十月から大正二年九月まで 筑紫 磐井➂
大正四年冬の虚子 本井 英⑫
「虚子の書簡」から : 糸夫人宛大正五年十月二十二日発 栗林 圭魚➀
虚子俳壇復帰の戦略 『俳句と自分』とその背景 井上泰至➁
関東大震災と虚子 筑紫磐井➁
「満州咏草」基礎研究 前北かおる➁
「武蔵野探勝」研究報告(1) 原 昇平⑭
日中戦争の戦時下の虚子 中本 真人⑩
太平洋戦争の戦時下の虚子 中本 真人⑪
昭和十三年の虚子の佐渡訪島について 中本 真人⑬
昭和二十五年の虚子の佐渡訪島について 中本 真人⑭
4.俳句以外のジャンル作品
(1)連句
虚子連句私解 : 奉納歌仙「唯祈る」の巻(其1)一オ四句目迄 大島 富朗➀
虚子連句私解 奉納歌仙 『唯訴る』 の巻 其二 大島富朗➁
連句と「句日記」 : 虚子の連句観をめぐって 岸本 尚毅④
虚子にとって連句とは何であったか 井上 泰至⑥
虚子の連句(1) 宮脇 真彦⑩
虚子連句との対比としての旧派俳諧 : 「芭蕉翁遺語」における「格」の説を中心に
小田 直寿⑬
(2)写生文・戯曲
虚子の写生文観と俳文意識 : 『新俳文』をめぐって 堀切 実⑥
虚子と写生文 石原 千秋⑪
虚子散文における事実の選択について 岸本 尚毅⑭
*
「白露物語」基礎研究 前北 かおる➀
虚子の小説テーマ 『風流撫法』をめぐつて 本多 燐➁
三部作「風流懺法」小考 小林 祐代④
『女七人に男一人』試論 児玉 和子➂
「俳諧師」モデルの非風と虚子の交流 小林 祐代⑦
「俳諧師」モデルの古白・小土佐と虚子の交流 小林 祐代⑧
虚子と椿、そして「椿子物語」 村上 鞆彦⑩
「椿子物語」「絵巻物」考 小林 祐代⑮
虚子作「髪を結ふ一茶」と初代中村吉右衛門 中本 真人⑮
(3)漢詩文
虚子句と漢詩文 高橋 魚雷➂
(4)能
戦時中の虚子の新作能について 中本 真人⑫
(5)書
虚子書芸論序説 井上 泰至⑮
5.俳句文学論
(1)句文集
明治二十五年六月 「瓜の土」草稿の紹介 小林 祐代⑭
明治三十一年虚子未定稿 「新々花摘」小考 小林 祐代⑩
(2)句解
「時雨」と「心」 : 「二三子や時雨るゝ心親しめり」考 井上 泰至⑨
虚子と蝶 西池 冬扇⑩
「栞して山家集あり西行忌」考 井上 泰至⑬
(3)虚子の選
虚子選についての覚え書き 岸本尚毅➁
虚子選の諸相 岸本 尚毅⑦
「雑詠予選句」を読む 岸本 尚毅⑨
子規及び虚子の「選」の変遷(上) 筑紫 磐井⑩
近代句会と題詠・写生・吟行 : 子規と虚子における変貌 筑紫 磐井⑪
(4)自選
虚子の自選 : 稿本虚子句集 井上 泰至➂
『自選自筆 虚子百句』論 : 「新年」八句 井上 泰至⑭
(5)花鳥諷詠
「花鳥諷詠論」の発端 本井 英➁
「花鳥諷詠論」の展開 本井 英➂
「花鳥諷詠論」と虚子渡仏 本井 英④
花鳥諷詠の円熟 本井 英⑤
「花鳥諷詠」提唱の背景 小林 祐代⑥
花鳥諷詠への「光」 : 病中の虚子、大正九年、十年 井上 泰至⑪
(6)客観写生
虚子の客観的写生論とは 筑紫 磐井⑮
(7)新歳時記
虚子編『新歳時記』と芭蕉の句(1) 松本 邦吉⑨
虚子編『新歳時記』と芭蕉の句(2) 松本 邦吉⑩
虚子編『新歳時記』における虚子の例句分析 松本 邦吉⑪
(8)研究
『月並研究』における虚子発言検証 中岡 毅雄④
「月並俳句」についての一考察 : 子規と虚子の場合 黒川 悦子⑧
「進むべき俳句の道」をめぐって 岸本 尚毅⑩
(9)挨拶と滑稽
虚子を読む : 〈挨拶〉と〈滑稽〉を視座として 林 浩平④
(10)仏教
虚子に於ける本覚思想 松岡 ひでたか④
(11)表現
子規・虚子の字余り : 「ますらをぶり」のリズム 井上 泰至⑤
(12)季題
「約束事」としての季題 : 虚子をめぐって 岸本 尚毅⑥
季題の文学 仁平 勝⑦
(13)文体
虚子の文体意識について : 「蕪村句集講義」を中心に 黒川 悦子⑥
高濱虚子の俳句の破調について 仲 寒蟬⑥
(14)病気
虚子とハンセン病 松岡 ひでたか⑥
(15)戦争俳句
「戦地より其他」を読む(1) 本井 英⑥
「戦地より其他」を読む(2) 本井 英⑦
「戦地より其他」を読む(3) 本井 英⑩
「戦地より其他」を読む(4) 本井 英⑪
6.その他
高浜虚子における「もの」と「こと」についての覚書 岸本 尚毅➂
虚子「談理と句作の空間充填策」についての一考察 :「俳諧草紙」を中心に 黒川 悦子⑦
虚子への思想史的接近 : 小さな試み 岩岡 中正⑧
子規と虚子の創作論における許六と去来 : 『俳諧大要』と『俳句の作りやう』の関わりを軸に 福田 浩之⑩
脱力の句法 : 虚子の発想法について 真下 鮒⑩
虚子句の「自他半」 本井 英⑮