2014年4月18日金曜日

【俳句作品】 平成二十六年 春興帖 第七


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   中山奈々(「百鳥」「里」「くまねこ」「手紙」)
春昼や風呂に下着の見当たらず
僕の髪が肩まで伸びて四月馬鹿
葉牡丹の茎立つ東京は遠き
いいとも!はみな春色のチェックシャツ

   大井恒行
咲きくるう万物を見し春みたび
春乱歩「椅子の中の恋!」ならん
つちふる曙 堕ちる冬衛の一脚よ


   北川美美(「豈」「面」)
花過ぎに男出てゆく家の門
赤ん坊三色すみれ握りしめ
白き黒き春山火事をいかんせん

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