第６回 こもろ・日盛俳句祭 スタッフ俳人による特選句 記録／第3日目（2014年8月3日）兼題「金魚」

特選全句第三日目　　》読む

（PDF作成：島田牙城）

●第六回こもろ・日盛り俳句祭　主要記録

こもろ・日盛俳句祭の「スタッフ俳人による特選句」最終回です。当日募集句の選（２日夜募集、３日昼発表）を筑紫磐井がしたのでそれも掲載させていただきます。



［八月二日記念募集句／筑紫磐井選］

特選
あるべきにありて旅籠の扇風機　　 青木百舌鳥

入選
町内に家一つ増ゆ土用餅     清田檀

煙草屋の釣具屋兼ねて松葉菊     児玉和子

炎帝や積乱雲の従者めき　     中島富美子

佐久といへば青田に青嶺また遷子　     滝沢宏司

避暑地への列車の棚の文庫本　     柳沢晶子

戦せぬ国する国へどぜう鍋　     野尻寿康

格子戸の塩専門店や秋の風　     瀬戸松子

ボロボロの蝶行く吾行く日の盛　     奥坂まや


夏草を踏みしめている乗用車　     北川美美





山西雅子選
避暑たのし蛾に似て胴の太き蝶　　　　　岸本尚毅

岸本尚毅選
蝶ゐると我が名を呼びて教へくれ　　　　　柳沢木菟

高柳克弘選
山 深 き泉の鳥は石になる　　　　　清田壇

伊藤伊那男選
合歓の花絵本は声をあげて読む　　　　　石田経治

土肥あき子選
虚子庵の硝子戸かたと秋近し　　　　　名取里美

山田真砂年選
ひぐらしの深く湧き来る古城趾　　　　　近藤栄治

島田牙城選
城跡に碑と札ばかり蟬時雨　　　　　　梅岡礼子

本井英選
糠味噌にけふは触れずよ藍浴衣　　　　　中村恵理子

西山睦選
白妙を失ひつつも稲の花　　本井英

筑紫磐井選
水菓子の八月の色剝きにけり　　　　　新井博子　

奥坂まや選
身籠りて心臓二つ熱帯夜　　　　　西山ゆりこ

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後藤比奈夫　祇園守
斎藤玄　狩眼
三橋敏雄　真神・鷓鴣
山田みづえ　手甲
小川双々子　囁囁記
森田峠　逆瀬川
水原秋櫻子　霜林
青柳志解樹　杉山
石原八束　黒凍みの道
大野林火　海門
沢木欣一　沖縄吟遊集
殿村莵絲子　繪硝子
能村登四郎　定本枯野の沖
福永耕二　踏歌
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