2013年8月23日金曜日

【俳句作品】平成二十五年 夏興帖番外 こもろ日盛俳句祭 2

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           網野月を

【題詠】(「登山」「青林檎」)

登山道沖縄産塩飴噛み砕く

バッシューの紐畳み込む登山口

同じ樹で色味競ふ青林檎

早生林檎浮かべ名湯の誉れとや

手玩具に三個貰いし青林檎

【嘱目】
〈懐古園にて〉

石垣の苔枯れ果てて日盛りぬ

日盛りや然も覗き込む鏡石

アルマイトの柄杓に涼し鉢手水

〈真楽寺にて〉

神代杉は半身不随蝉の殻

夏涼し寺域に注連を掛ける杉

行く夏や方に床抜く鐘撞き堂

蝉時雨疾うに枯果てし逆さ梅

〈虚子庵・御岳神社界隈〉

巨峰かな一つ二つと濃紫

碑積み石鳥居仏塔古墳朱夏





  第五回 こもろ・日盛俳句祭
◇開催日 平成25年8月2日(金)・3日(土)・4日(日)の3日間
◇会場 ベルウィンこもろ
 ・兼題 1日目「雷」 2日目「登山」 3日目「青林檎」

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