2013年8月30日金曜日

【俳句作品】平成二十五年 夏興帖番外 こもろ日盛俳句祭 3


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                 北川美美

  【題詠】(2日目:「登山」、3日目:「青林檎」)

水の音たよりに歩く登山かな

青林檎そこにも夜がきていたり

  【嘱目】

 〈懐古園にて〉

雲に雲影をしたがう夏の山

夏燕崩れ去るものなつかしき

蟻の兵一列にゆく城址かな

的に矢が当たり炎帝驚かす

炎天をあるいてゆけば山河あり


 〈真楽寺にて〉

山百合の山のしずけさ真楽寺

蟻地獄あらば「砂の女」潜む


 〈虚子庵・御岳神社界隈〉

ある径の或る向日葵と凸面鏡

馬頭観音に大小ダリア立ちて咲く

蓮浮葉それぞれ濡れていたるかな





  第五回 こもろ・日盛俳句祭
◇開催日 平成25年8月2日(金)・3日(土)・4日(日)の3日間
◇会場 ベルウィンこもろ
 ・兼題 1日目「雷」 2日目「登山」 3日目「青林檎」

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