2013年3月22日金曜日

平成25年春興帖 員外 「春宵」題詠句会帖


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平成二十五年 「春宵」題詠句会帖

時:平成25年3月5日宵の口から深夜まで
処:新宿駅南口ジャズバーサムライ(店主/宮崎二健)

参集者:本井英、しなだしん、中西夕紀、栗山心、
深谷義紀、池田瑠那、吉村毬子、鈴木忍、
西村麒麟、山田真砂年、飯田冬眞、大井恒行、北川美美、酒巻英一郎、筑紫磐井、早瀬惠子、福田葉子



春宵の窓深くして足袋襦袢     吉村毬子

春宵を水琴窟のやうに泣く


春の宵リボンのむすびめほどけたの 早瀬恵子


春宵のおつゆを追加もりそばも   西村麒麟


春宵に名があるならば緑魔子    栗山 心


でんとうの値千金春の宵      大井恒行


気がつけば長き頬杖春の宵     深谷義紀


膝に継ぎ当て言い訳めく春の宵   宮崎二健


春宵や彗星曳ける宇宙塵      池田瑠那


春宵の飲まざる酒に酔ひにけり   中西夕紀

春宵の人の心に酔ひにけり


春宵の怒涛の寄りは攝津灘     筑紫磐井


春宵や大魚の腸のほろ苦き     飯田冬眞

黒眼鏡外す首謀者の春宵

銀髪の刺客現る春の宵



  晩晴や

 春宵となる

 手暗がり

                酒巻英一郞


春宵の隅から隅までずずずいと  山田真砂年


春宵や祝盃に濃き紅の色      福田葉子

春宵の美貌の猫が紛れいる

春宵に滅ぶ少年とこしなえ



宵の春おじいさんと目が合いぬ   北川美美

春の宵身離れのよい魚だよ

春宵や胸の谷間が光りおる

春の宵てんぷらすきやきすしに蕎麦



春の宵男が胸が痛いという     池田澄子




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