2020年2月28日金曜日

【俳句評論講座】はじめに(趣意)

 若い世代の俳句作家は多くいますが、評論の書き手は少ないとことが最近問題となっています。例えば俳人協会評論新人賞は近年ほとんど受賞者が出ていない状況にあります。
 こうした評論執筆を推奨するために出来た、手軽く応募できる評論賞・論文誌は次のようなものがありますが、若い人にはいきなり執筆・応募までのきっかけができないのが現状のようです。

  ①俳人協会新鋭評論賞
  ②現代俳句協会評論賞
  ③文学の森・山本健吉評論賞
  ④俳句文学館紀要
  ⑤夏潮別冊「虚子研究号」論文

 従来から評論は自発的に書かれてきたものですが、ある程度、執筆に当たっての助言・評価などが欲しいという声も若い人からは出されています。
  そこで、筑紫磐井・角谷昌子が中心となり初心者用の俳句評論講座を「BLOG俳句新空間」で試行的にはじめることとしました。
 この講座は、多くの人が参加しやすいように、双方向でかつ公開された講座としてみようと考えております。具体的にはテクストを提出していただき、これに対し読者からさまざまな感想・評価を述べて意見交換をしようというものです。もちろん、筑紫・角谷、その他の方も参加します。参加費は無料で、原則隔週でBLOGの更新をすることにより迅速な情報の提供をしたいと考えています。また適切な論文については、俳句文学館で行う「俳句評論講座」にテクストとして配布し、受講者たちと直接意見交換をする機会も得たいと思っております。
 読者のご参加を希望するものです。
 これを積み重ねていくことにより、上記のような評論賞・論文誌への応募者が出ていただければ幸です。(なお俳人協会新鋭評論賞への応募については、BLOG投稿も既発表扱いになるのでご注意ください。)

    筑紫磐井
    角谷昌子

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