2015年10月2日金曜日

【曽根毅句集『花修』を読む】   (序)長期連載について   /  筑紫磐井



BLOGは機動的な動きを取ることが可能だから、雑誌ではめったにできない企画を行うことが出来る。今までも、誰が読むのか分からない様々な企画に「俳句新空間」では挑戦してみて来た。

例えば、御中虫の作品を西村麒麟が独特のスタイルで10回連載で鑑賞した(現在アーカイブに掲載している)し、その西村麒麟の句集鑑賞も25回行った(連載回数がたくさんとなった記憶はあるが実際数えて見なかった、曽根毅から延べ25回やったと始めて教えてもらった次第である)。今回それを教えてくれた、曽根毅の句集『花修』鑑賞を25回行うこととした。西村と違って、1回二人登場する予定なので50人による鑑賞となるわけだ(予定通り進むかはまだ分からない)。

句集をまとめるというのは一大事業であるし、著者としてはそれをたくさんの人に読んでもらいたいという気持ちはよく分る。ならばその志にこたえる媒体があってもいいはずだ。雑誌でこんな企画は不可能だが、BLOGだからこそできるものである。特にほかのBLOGはおのずと品格があるからこうした企画は持ち込みでも受け入れないはずだが、「俳句新空間」はむしろ積極的に曽根に話を持ち掛けた。100回でも200回でもいいのだが、BLOGの寿命も考えて25回がいい所であろう。
如何にもいい加減な企画のように思えるかもしれないが、「俳句新空間」なりの理念もある。まず筑紫と北川で納得した句集に限った。又世の常、恵まれない著者にこそ機会を与えたいと思った(たとえば結社に属していないとか、結社が後押しをしてくれないというのは「恵まれない」の定義にかなう)。御中虫、西村麒麟の延長戦でこうして取り上げた人材が曽根である。

論者はある程度誉めてくれるかもしれないが、読者はどういう反応を取られるかわからない。多少ともそれに反応してもらえれば、著者本人にも、鑑賞者にも喜びとなろう。

長丁場であるが、ぜひご覧いただきたい。


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以下 北川 補足

次回更新(10月16日)より「曾根毅第一句集『花修』を読む」の連載を開始します。当ブログ本体は隔週金曜更新ですが、曽根さん句集の鑑賞連載は、毎週(金曜)更新となります。 毎週二名の執筆者鑑賞記事を掲載していきます。 

【平成俳句帖】とともに【曾根毅『花修』を読む】は金曜日更新が目安となります。(多少の遅れがある可能性もありますが…。)更新完了後は、右側の[俳句新空間更新関連リスト]に更新記事があがってきます。またツイッターで更新したことを告知するよう努めて参ります。

ご愛読をよろしくお願い申し上げます。






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