2013年12月27日金曜日

第51 号 (2013.12.27 .) あとがき

北川美美

2013年最終号をお届けします。

滑り込みで「冬興帖第八」。1年を通し、句帖(歳旦帖、花鳥篇、春興帖、夏興帖、秋興帖、冬興帖)そして二十四節気題詠と季題について学ばせていただきました。シリーズとしてまとめて読んでみると実に面白いものです。

時評では外山一機さん、戦後俳句を読むでは、筑紫相談役、大井顧問に入稿いただきました。

バックナンバーを見てみると、

第6号(2月8日)にて「攝津幸彦記念賞」の告知を行い、第42号(10月25日)にて各受賞者の発表掲載し多いに盛り上がったように思います。

準賞受賞された、小津夜景さんの作品シリーズが展開され…と、賞とは何か起爆剤的効果があることを実感しました。 (今号、小津さんは冬休みとして掲載お休みです。)

来年1月には「芝不器男俳句新人賞」の発表があるようです。こちらからも不出の新人が大爆発するかもしれません。


慌ただしい1年でした。読者の皆様、御執筆者の皆様に感謝いたします。来年もご愛読いただけるようコンテンツを充実させてゆきたく思っております。皆様よいお年をお迎えくださいませ。

尚、来週2014年1月3日(金)は休刊とさせていただきます。 新年は2014年1月10日(金)に更新予定です。(更新時間未定)


筑紫磐井

○「BLOG俳句空間」も年内最後の配信となった。よく1年間続いたと驚いている。先ずは雑用を含めて奮闘して頂いた北川編集長に感謝申し上げる。2年は続けたいね、が最初の合言葉であった。

「豈」同人というのは不思議なもので、会ったこともなければどんな生活を送っているのかも全く知らない人がゾロゾロいる。北川編集長も、それまではほとんど知るところがなかったが、毎号編集後記を並んで書いているうちに、実に多趣味の人であることが判った。興味が多方面に向いていると言うことは、編集にはうってつけの才能である。真面目な発行ぶりは、まさしくその才能が開花した成果であろう。

○もちろん、「俳句帖」「俳句時評」「戦後俳句を読む」を始め執筆頂いた方々にも深く感謝申し上げる。来年もよろしくお願い申し上げます。

○なお今回をもって私の「戦後俳句を読む」の第2クールを終えることとした。次回からは、ぐっと時代を下って戦後生まれ俳人を取り上げることとしようと思う。戦後の物故俳人を取り上げるとしてスタートした「戦後俳句を読む」であるが、連載が痩せて来たために少し話題を拡大したいと思ったのである。ハードルを下げて参加者を広く求めることとしたい。長谷川櫂とか中原道夫とか、中西夕紀とか、櫂未知子とか勝手に論じてみたい人は声をかけていただきたい。本人には予告なく連載作家論を開始することとする。私個人としては、「文体の変化」の延長線上にはあるのであるが、内容はずいぶん違うものとなるはずである。もちろん、「戦後俳句を読む」の従来から執筆者は今までどおりの特定物故作家の執筆を続けることとなる。

○実に多事多難な一年だった。この編集後記執筆中にも猪瀬知事が辞表を提出した。史上最大の得票を得て知事に就任し、オリンピック招致に成功しながらの退任である。まことに一寸先は闇である。ということは一尺先はめちゃくちゃに明るい時代かもしれない。俳人は闇を見ず、明かりを見る人種だから、何があってもめげないだろう。よいお年をお迎えいただきたい。


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