1月4日が創刊号であるため、第1号は十数人が書き継ぐ連載評論「戦後俳句を読む」のほかに、歳旦帖を掲載したがなかなか好評である。(歳旦帖とは、江戸時代には正月の吉日に「歳旦開」を行い、宗匠が連衆らと歳旦の句を披露し「歳旦帖」をまとめた。蕪村の宇都宮歳旦帖が有名だ。)
「―BLOG俳句空間―」は今まで試行的に進めてきた雑誌とブログの有機的な連携を深め、新しい雑誌のあり方、ブログのあり方を尋ねようとするものである。
すでに「詩客」で続けてきた「戦後俳句を読む」は、物故している戦後俳人の再発掘(その前の「豈weekly」では忘れられた戦後作家相馬遷子の共同研究を長期連載したが)という趣旨で23年4月以来始めたものである。この間、「豈」53号では「特集・戦後俳句の吟味」でこれに呼応した特集を組んだ。これはブログが雑誌の特集を先導したと言えるかも知れない。さらに雑誌「豈」は次の54号でこれを発展させて、戦後生まれ俳人を特集することとし、「『新撰21』世代による戦後生まれ作家10人論」を掲載する。①高野ムツオ②攝津幸彦③正木ゆう子④片山由美子⑤星野高士⑥小澤實⑦長谷川櫂⑧夏石番矢⑨田中裕明⑩岸本尚毅(年齢順)は見応えがあるだろう。これを「―BLOG俳句空間―」がまたどう料理してゆくかが楽しみである。
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