2013年4月12日金曜日

第15号(2013.04.12.) あとがき

北川美美

先週は凄まじい春の嵐でした。天候不順なこの頃です

作品は、小早川忠義さん・木村修さんです。続々作品のラインナップがあります。ご期待ください。

句集・俳誌渉猟(6)では、羽村美和子句集『堕天使の羽』を取り上げています。

筑紫氏が「菜の花」の一例として挙げている山村暮鳥の詩。「一面の菜の花」…やはり暮鳥の詩を思い出します。

 風景 
   金銀もざいく
 
          山村暮鳥 
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな
 
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな
 
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな。

群馬県高崎市の「土屋文明文学記念館」に歌碑があります。
http://www.bungaku.pref.gunma.jp/communication/com0017.html

上記文学館の企画展が面白いです。そして売店では邑書林の書籍がなかなか充実しています。


筑紫磐井

○正岡子規国際俳句賞、芝不器男俳句新人賞、『新撰21』、『超新撰21』などで一緒に企画や作業をしていただいていた対馬康子さんが「天為」の編集長を退任された。多くの若手を擁した有望結社で、斬新な企画を立てられた名編集長であったところから我々もいろいろな企画を持ち込んだのだが、常に前向きに対応していただいていた。若い作家を登壇させることが大事という点では全く同じ立場にあったところからこうしたいろいろな企画が実現したのだが、その意味では惜しみても余りある退任だ。また、愛媛県の関係するプロジェクトには夫君西村英俊氏と常に精力的な対応をしていただいたものであり、平成における松山俳句の復活はこのお二人がいなければ実現しなかったかもしれない。これからも、新しい、責任ある立場に立って協力していただきたいものである。

○今回の歳旦・春興帖追補は一連の中に歳旦と春興が含まれていたので時期を図りかねていたものである。もともと、江戸時代の歳旦帖はそうした趣であったらしいが、我々の方がルールを厳格にしすぎてしまったらしい。高橋比呂子氏には2月に提出していただきながら遅くなりお詫び申し上げる。

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