2013年6月21日金曜日

【俳句作品】二十四節気題詠句 その二 (中村猛虎、杉山久子)

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          中村猛虎(ロマネコンテ)

(芒種六月六日)
花嫁行列早足で行く芒種かな

(処暑八月二十三日)
坂道を曲がれば坂のソウル処暑

(小寒一月六日)
小寒や人を攫うはいつも女


          杉山久子

(立夏五月六日)
水たまり飛んで立夏の空仰ぐ

(処暑八月二十三日)
処暑の街シャガールを見て雲を見て

(小雪十一月二十三日)
文香のかほりて小雪と気づく

(冬至十二月二十二日)
猫好きを集めてゐたる冬至の灯

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