5月の終わりと同時に梅雨入となりました。
作品は、岬光世さんと田代夏緒さんの女性陣です。【戦後俳句を読む】に新執筆者として栗山心さんの細見綾子論がスタートしました。栗山さんも女性です。堀本吟さんも女性です。五月を締めくくる、6月のスタートにふさわしく女性執筆者揃いになりました。
好評の俳句時評は外山一機さんです。
時評の女性執筆者というのは、あまり聞かないし、見ないような気がしますが、私が知らないだけでしょうか。男尊女卑の歴史があるとは伺っているのですが。ジェンダー問題はどの世界でもあることですが、作品の上では、自由に創作したいものです。
筑紫磐井
○日本気象協会「季節のことば36選」が発表になったが、あまり反響のないのは少しさびしいものである。「岳」の35周年記念大会の折りに本井英氏と会ったら、この件である提案をされた。かなりシニカルな提案であり、私が言ってもおかしくはないが、本井さんの提案としてはふさわしくないような気がした。少し皆さんにご相談したいと思う。
○このところ80代の方の逝去が立て続く。星野麦丘人氏が20日に亡くなられた。88歳である。鶴の正統派の星野さんと私は縁がなさそうに思われるが、実は花神社のシリーズ『星野麦丘人』の解説を私が書いているのである。律儀な方で、今もって丁寧に年賀状を送っていただいている。今年の年賀状は私のが先に届いたせいか、「賀正 入院のため挨拶が遅れ失礼いたしました(1月6日)」とあった。果たしていったんは退院されたのであろうか。
○栗山心さんの連載がいよいよ始まった。あれほど生前人気のあった細見綾子だが、結社「風」の消滅とともにそれを語る人が極端にいなくなる。本来語るべきであった人を語り始めるのであるから、いい人選である。何も結社に入ることを否定するのではないが、結社に入ったため広い視野を失うというのはいかがなものかという気がする。結社に入りながら探求する人を探すのこそ、結社に入った甲斐があろうというものだ。
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