ボケットに妻の骨あり春の虹
何も申し上げることが出来ず心よりお悼み申し上げます
ロマネコンテの大会で語り、飲み、楽しく歌った日
あの無邪気だった日がつい昨日のことのように思えますのに、もう何年の月日が流れたのでしょうか
元号も平成から令和に変わりました。
そんな中、この度の「紅の挽歌」という真の魂の句の数々に触れてまさに感動の渦の中にいます。
命の儚さとその永遠を想っています。
最愛の奥様への愛の絶唱はびんびんと心の琴線を弾き、慟哭しています。
順々に草起きて蛇運びゆく
卵巣のありし辺りの曼珠沙華
逝きし君の最期の言葉卒業す
手鏡を通り抜けたる蛍の火
この空の蒼さはどうだ原爆忌
天の川賢治の電柱歩きゆく
雪ひとひらひとひら分の水となる
蕗味噌やだんだん土に還る君
春の昼妻のかたちの妻といる
蛍を放つ男の懐に
水仙や少年鏡ばかり見て
殺してと蛍の夜の喉仏
へその錯とつながっている春の夢
ボケットに妻の骨あり春の虹
ずっとずっと永遠の奥様とご一緒なのだと感動の渦の中で筆をおきます
珠玉の魂の俳句に出達わせて下さいまして本当にありがとうございました。
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