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北川美美
【題詠】(2日目:「登山」、3日目:「青林檎」)
水の音たよりに歩く登山かな
青林檎そこにも夜がきていたり
【嘱目】
〈懐古園にて〉
雲に雲影をしたがう夏の山
夏燕崩れ去るものなつかしき
蟻の兵一列にゆく城址かな
的に矢が当たり炎帝驚かす
炎天をあるいてゆけば山河あり
〈真楽寺にて〉
山百合の山のしずけさ真楽寺
蟻地獄あらば「砂の女」潜む
〈虚子庵・御岳神社界隈〉
ある径の或る向日葵と凸面鏡
馬頭観音に大小ダリア立ちて咲く
蓮浮葉それぞれ濡れていたるかな
第五回 こもろ・日盛俳句祭
◇開催日 平成25年8月2日(金)・3日(土)・4日(日)の3日間
◇会場 ベルウィンこもろ
・兼題 1日目「雷」 2日目「登山」 3日目「青林檎」
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