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町でいちばんの美女 林雅樹
吊革持つ腋の毛穴の汗に光り
瓶ビールらつぱ飲みして球突ける
夏シャツの袖にタトゥーの端の見ゆ
ががんぼや電車の床に寝る女
夏草の駅を侵せる家郷かな
ハンモック膨らむ汝の腰の形に
砂利弾き停まる車や日の盛
夏の灯に照るや柩の中の顔
帰り来て部屋にバナナの匂ひ満つ
スロット台置きラブホテル夏終る
【作者略歴】
- 林 雅樹(はやし・まさき)
昭和35年生。平成6年より小澤實に師事。平成15年「澤特別作品賞」受賞。「澤」同人。共著『俳コレ』。
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