2013年7月12日金曜日

【俳句作品】 異人捕物帖 / 外山一機


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       異人捕物帖   外山一機


初霜もまるこ・ぽおろも日当りぬ

外つ国にくろむ・ゑるあり櫻貝

めんでるも覚えそめたる吊厠

Mata(また) mo(も) koyo(来よ)とへぼん書きしや雪催

はる・のおとは浄土のごとし貝割菜

けぷらあもかゞみて廻すかざぐるま

春の田のふびらい・はんの草履かな

夜濯のをんな見てゐるぺるりかな

えぢそんも気のおとろへや初景色

しらしらとぞるげの忘れ団扇かな




【略歴】

  • 外山一機(とやま・かずき)

昭和58年10月群馬県生まれ。
平成12年から二年間、上毛新聞の「ジュニア俳壇」(鈴木伸一、林桂共選)に投句。平成16年から同人誌『鬣TATEGAMI』同人。

共著に『新撰21』(邑書林)。句集『平成』 twl.sh/12IqC8y 『巻民代追悼句集 御遊戯』twl.sh/12IsdLt(ともにPDFファイルでの配信) 。

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