必要があって「―俳句空間―豈weekly」の記事をさがして眺めてみると、現在でも毎日結構なアクセス数が出ている(「BLOG俳句空間」と違って、「―俳句空間―豈weekly」は毎日のアクセス件数が示されるのだ)。何で今もって閲覧されているのかよくわからないが、よく続いてきたものだと感心する。そこで、北川さんに過去の「―俳句空間―豈weekly」へのリンクをしてみたらと勧めてみたら早速に対応してくれた。
これで、現在右の欄でリンクしているいくつかがBLOG俳句空間の歴史がつづられることになるので、すこしそれらを紹介することとしよう。
(1)「―俳句空間―豈weekly」(第0号(創刊準備号)2008年8月15日~第100号2010年7月18日発行) 高山れおな・中村安伸
(2)「俳句樹」(第0号(創刊準備号)2010年9月10日~第8号2011年1月18日発行) 中村安伸・宮崎斗士・筑紫磐井
(3)「旧詩歌梁山泊」代表森川雅美(実行委員に詩人・歌人・俳人が参加)
1)旧詩歌梁山泊~三詩型交流企画Shiika Ryozanpaku(2010年10月8日開設)
2)旧詩歌梁山泊~三詩型交流企画 東日本大震災 被災者応援サイト(2011年3月24日~4月13日)・「東日本大震災復興支援俳句コンクール」を募集4月24日)
(4)「詩客 SHIKAKU - 詩歌梁山泊~三詩型交流企画公式サイト」(第0号(創刊準備号)2011年04月21日~現在継続中) 代表森川雅美(同上)
(5)「-blog 俳句空間- 戦後俳句を読む」(2012年12月28日~現在継続中)北川美美・筑紫磐井
これだけ綿々と続いているのだ。「週刊俳句」と違い、「豈weekly」の歴史は興廃の歴史と言えようか。もともとこうしたウエブの類は、2年が賞味期限ではないかという気がしてならない。雑誌でいえば100号、10年である(明治の「明星」がそうだった)。あとは何か変質させることによって当初と狙いを変えてゆくしか鮮度を保つ方法はない。
「―俳句空間―豈weekly」で高山れおなが、100号までと叫んだことから、「―俳句空間―豈weekly」は100号で終ったが、この考え方はそんな間違ってはいなかったように思う。
「俳句樹」はあっという間に終ってしまった(今もっていつ終ったのか分らない)が、それがウエッブの常態であろうと思う。
「詩歌梁山泊」と「詩客」はこの間発生した様々なサイトとその関係が当事者でも分らないぐらいぐちゃぐちゃであるし、それが(まだ終っていないのだが)「-blog 俳句空間-」(短歌の法はまた別のウエッブサイトがあるのだが)といつどのように分かれたのかこれまた分りづらい。当事者ですら、いろいろな固有名詞とともに起きた事件はもう記憶の隅で朦朧としている。
現状では、「-blog 俳句空間-」が更新される一方、その記事が「詩客」にリンクされ、また「詩客」の独自の記事に「-blog 俳句空間-」の執筆者が参加するなど、悪い関係ではない。
個人的評価をさせてもらえれば、「詩客」の実行委員をしているときから現在のような形が理想と考えていたから、何ら悪いとは思わないのである。三詩型に交流ということは言うは易く行うは難いことであり、関心を持たないジャンルに関心を持てといっても不可能なのである。ジャンル相互の関係はまったくないわけではないが、自然とそれらが進む状況を待つのが最適だと考えている。従って現状は悪くはない、三詩型交流の無理のない姿だと思う。そしてそれの証拠に、「詩客」は3年間のアクセスが300万件を越しており、多分詩歌系のウエブサイトとしては最大のアクセス数となっていると思う。
このウエッブサイトの特色は、「―俳句空間―豈weekly」は『新撰21』『超新撰21』という若手セレクションを刊行したことであり、「-blog 俳句空間- 」では「俳句新空間」という雑誌を刊行し始めたことである(「俳句新空間」の特色は、ブログに参加している原則全員が雑誌に参加している・参加出来ることである。従来の雑誌が選ばれた人達の雑誌であるとすれば、この雑誌は直接民主主義かも知れない)。こうしたネット環境と活字文化をどのような形でまとめるかは答えのない挑戦である。しかし誰かがやってみないといけないことであり、一つの提案であると思う。
BLOG俳句空間の歴史に関心を持っていただけた方々のために、参考文献を掲げておく。ご覧頂ければ有難い。
【参考歴史資料】
★「―俳句空間―豈weekly」創刊の回想及び『新撰21』などの経緯
○あとがき(第100号) 高山れおな・中村安伸
○回想の『新撰21』――――いかにしてアンソロジーは生まれるか・・・筑紫磐井
○『新撰21』『超新撰21』『俳コレ』総括座談会(1)・・・「週刊俳句」より
○『新撰21』『超新撰21』『俳コレ』総括座談会(2)・・・「週刊俳句」より
○『新撰21』『超新撰21』『俳コレ』総括座談会(3)・・・「週刊俳句」より
★俳句樹・創刊の辞
○「俳句樹」の発足に当たって考えたこと・・・「豈」発行人 筑紫磐井
○立ち上がる、立ち上げる。・・・宮崎斗士
○「俳句樹」に寄せて・・・中村安伸
★詩歌梁山泊~三詩型交流企画
○旧詩歌梁山泊~三詩型交流企画トップページ(森川雅美)
○東日本大震災 被災者応援サイト
○「詩客 SHIKAKU - 詩歌梁山泊~三詩型交流企画公式サイト」
○変化のとき~「詩歌梁山泊」をはじめるにあたり・・・森川雅美
★「-blog 俳句空間- 戦後俳句を読む」
○「戦後俳句を読む」のブログ化にあたって/筑紫磐井
○「-BLOG俳句空間- 戦後俳句を読む」の創刊にあたって/筑紫磐井
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