【帯】
果たして現代は戦後であるのか?
――氷河期で言えば、間氷期に過ぎないのではないか?
戦争の実相はまだ明らかでない。
極限まで圧縮された俳句と言う表現に描かれる極限の敗戦下の状況
――我々はここから考え始めたい。(俳人・評論家 筑紫磐井)
著者:大関 博美/略歴:千葉県袖ケ浦市生まれ。俳人。俳句結社「春燈」所属。俳人協会会員。看護師。
価格 ¥2,200(本体¥2,000)
コールサック社(2023/07発売)
発売日 : 2023/6/13
【内容】
2018~2020年にのどかの筆名でBLOG「俳句新空間」に連載した「寒極光・虜囚の詠~シベリア抑留体験者の俳句を読む」を新たに書き改めた著書。ソ連(シベリア)抑留、満州引揚げについて知ることができる体験談や俳句作品を紹介。その背景にある1984年の日清戦争から1945年の満州国崩壊までの歴史も概説する。ウクライナ侵攻を進めるソ連の動向に関心のある現代の人々にも見過ごすことのできない本だ。
次の句を本書に捧げたい。
『シベリアに逝きし46300名を刻む』書物 救仁郷由美子
【目次】
序章 父の語り得ぬソ連(シベリア)抑留体験
第1章 日清・日露戦争からアジア・太平洋戦争の歴史を踏まえて
第2章 ソ連(シベリア)抑留者の体験談
―――山田治男・中島裕
第3章 ソ連(シベリア)抑留俳句を読む
―――小田保・石丸信義・黒谷星音・庄司真青海・高木一郎・長谷川宇一・川島炬士・鎌田翆山
第4章 戦後70年を経てのソ連(シベリア)抑留俳句
―――百瀬石涛子
第5章 満蒙引揚げの俳句を読む
―――井筒紀久枝・天川悦子
全章のまとめとして
解説 鈴木比佐雄