研修部では今年度より評論教室を新規開講します。
評論を読むのは好きでもいざ自分が書くとなると何から始めればいいのか解らない、頼まれて書いてはみたが今一つ自信が持てない、そんな方も多いのではないでしょうか。この講座では三人の講師がそれぞれの視点で受講者に「書くヒント」を伝授します。
評論初心者から評論経験者まで、どんな方にもためになる講座です。
日程:令和6年8月3日(土)・8月17日(土)・8月24日(土)全3回
毎回講師、テーマ、内容は変わります。
午後1時から4時まで
料金:3回分同一料金(1回から申し込み出来ます。ただし金額は変わりません)
現代俳句協会会員 5000円
協会員外 10000円
お支払い:
郵便振込またはペイパル(paypal)。
ご返信の際にお振り込み方法についてご案内致します。
会場:現代俳句協会 図書室(千代田区外神田6-5-4 偕楽ビル7階)
特典:受講者は現代俳句協会会員に限り、令和7年度評論賞の選考料無料
申込:
令和6年4月10日より
氏名、所属結社、協会員・会員外の別、住所、電話番号、メールアドレスを添えて、往復はがきまたはメールで受付けます。
往復はがきの宛先:東京都千代田区外神田6-5-4偕楽ビル(外神田)7階 一般社団法人現代俳句協会研修部宛て
メールの場合:件名を「評論教室参加希望」とし、 こちら までご連絡下さい。
定員:各回15名(先着順)
内容
8月3日「評論とはどのような文学か」 講師:秋尾敏
1)文学の種類
2)評論の種類〈読み方の種類・書き方の種類〉
3)大切なこと
「これは評論ではなく感想文だ」という批評があります。
感想文でも鑑賞文でもない、そもそも評論とはどんなものか、その疑問にお答えします。
8月17日「評論執筆のヒント」 講師:筑紫磐井
1)どうやって評論のテーマを選ぶか。
2)効果的な評論執筆テクニック。
3)評論講座のフォローアップサービス。
評論のテーマは非常に重要です。自分の力量を見極めつつ、周りから「これは!」と思わせる評論とはなにか考えます。
8月24日「俳句評論は「文学」か? 論とツンデレの「あはひ」で」 講師:柳生正名
「俳句は文学である」桑原武夫が第二芸術論を唱えて78年。俳句関係者はもちろん、一般レベルでも、このテーゼに異論を唱える向きは今や少数だろうと思います。それならば、「俳句評論は文学か?」この問いに的確に答えられる人が今、どれほどいるでしょうか?今回は、読者の視点から「俳句評論」の文学的魅力の在りかたをあぶり出そうと考えています。その切口として、批評の「ツンデレ」性に着目し、読者が俳句評論に「何」を見、「何」を求めているのか、明らかにできればと。
講師紹介
秋尾敏
昭和25年生れ。「軸」主宰。現代俳句協会副会長。全国俳誌協会会長、千葉県俳句作家協会副会長、野田俳句連盟会長。評論集『子規の近代』(新曜社・平成11年)、『虚子と「ホトトギス」』(本阿弥書店・平成18年)、『俳句の底力』(東京四季出版・平成29年)等。平成3年第11回現代俳句評論賞、平成30年俳句四季特別賞、平成32年現代俳句協会賞。俳文学会、日本ペンクラブ、日本文藝家協会会員。
筑紫磐井
昭和25年生れ。「豈」発行人・「兜太TOTA」編集長。現代俳句協会副会長。評論集『飯田龍太の彼方へ』(俳人協会評論新人賞)『定型詩学の原理』(正岡子規国際俳句賞特別賞・加藤郁乎賞)『伝統の探求』(俳人協会評論賞受賞)『戦後俳句の探求』『季語は生きている』『虚子は戦後俳句をどう読んだか』『戦後俳句史nouveau1945―2023』等。編著『現代百名句集(10巻)』『俳句教養講座(3巻)』『新撰21』『超新撰21』等。
俳人協会評論賞選考委員、『俳句文学館紀要』編集委員、「日本現代詩歌研究」刊行委員、俳人協会俳句評論講座企画・講師。
柳生正名
1959年5月19日生れ。「現代俳句」編集長。平成に入り、大木あまりの指導で作句開始。その奨めで「海程」入会、金子兜太に師事。海程新人賞、海程賞受。「海程」終刊に伴い、「海原」同人・実務運営委員長。同人誌「棒」、創刊同人。2005年第25回現代俳句評論賞受賞、12~17年同賞選考委員。朝日カルチャーセンター新宿、読売・日本テレビ文化センター川口講師。句集「風媒」(14年・ウエップ) 評論「兜太再見」(22年・同)著書(共著)「現代俳句の100人」(04年・新書館)俳句総合誌「WEP俳句通信」に「子規と佛 子規の佛」を23年6月より連載中