花鳥篇は34歳で急逝された澤田和弥さん追善句です。
「評論・批評・時評とは何か?」は、番外として福田若之さんが登場。福田さんは週刊俳句での常連(現在、ウラハイ=裏「週刊俳句」での毎週の執筆+週刊俳句の編集員とお見受け。)。さらに第2号が待たれる「クプラス」の構成員(同人?)。いわば、福田さんは「新撰」「超新撰」以降に登場した世代(十代二十代を示す)の旗手的存在。(作品は週俳編『俳コレ』(邑書林)に収録されています。)
堀下さんが<バルトフォロワーの福田若之なら分かるんじゃないか>ということによりひっぱり出された感がありますが、大学一年生の堀下さんにとって福田さんは信頼できる先輩(にしては先輩をいきなり個人指名・・・)そして俳句を語り合える同志・・・と勝手に想像しました。福田さんのご厚意により当ブログ初登場いただきました。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
その堀下さんが時評では丁寧に若井新一・句集『雪形』を鑑賞。雪国生まれの堀下さんの共通項として迫るものが感じられます。
柳本々々さんは催眠術!?について。筑紫相談役は車谷長吉氏(5月17日没)の追悼。車谷長吉はペンネームで<くるまたに・ちょうきつ>と読む…(wikipediaより)。車谷長吉の句集まだ買えます~!! 「赤目四十八瀧心中未遂」再読必見。 映画は2004年だったと記憶しています。
【アーカイブ】のコーナーでは筑紫磐井編により、「新撰21」「超新撰21」の頃を振り返るコンテンツになっています。
カレンダーを見ていたらもう今年が終るような予感がしまして、年末まで雪崩れ込みの自分の姿が見えてきました。できることをチャクチャクと…と上手くはいきませんが、地道に更新して参ります。
ブログの方は、順調に更新(といっても昨年10月より本ページは隔週になりましたが)状況です。たまたま依光陽子さんと<およ日=およそ日刊俳句新空間>の件でやりとりをしながら、ふと、アクセスを確認してみました。昨年のリニューアル以降(ええ、多少のリニューアルをして名前を<俳句新空間>にしたんです、2014年10月3日以前は<俳句空間「戦後俳句を詠む」>というブログ名でした。)に更新作業の手間を多少スキップする目的でいくつかのコンテンツを別建てにしたのですが、唯一の俳句作品掲示の<平成俳句帖>と日替わりの句鑑賞<およそ日刊・俳句新空間>の数字を確認してみると…(2014.10.3-2015.06.12 現在)
<平成俳句帖>5171
<およそ日刊・俳句新空間>9691
と約90人近くの参加者の作品掲示の<平成俳句帖>よりも、4-5人(ここのところ掲載があやふやになっていますが、)で執筆を廻している<およそ日刊・俳句新空間>では歴然と数字が異なっています。アクセス数がそのコンテンツの評価を決めるものでもなく、両者の更新頻度が異なりますので一概に比較はできませんが読者の嗜好のある目安にはなります。
筑紫さんがどこかに書いていましたが、インターネットではだいたい鑑賞が主で、作品は二次的掲載、作品はもっぱら俳句総合誌での閲覧が多い、(出典失念。表記は記憶に基づいていますが。)という内容だったと思いますが、確かに、たった8カ月の統計で、その結果が数字に。 インターネットは主に文章が読まれる、読み物として利用される傾向にあり(なので時評のアクセスが当ブログでは以上高い水準をキープ)、その傾向を実際に体感しています。
作家人口が多ければ多いほど作品掲出の方法も、あの手この手とさまざまな方法があるわけで、過去からさまざまな方法がとられてきました。大井さんのブログ<日々彼是>で世代を超えた沢山の同人誌を含む冊子紹介(十代の三橋敏雄のガリ版刷り同人誌「風」なども必見)、そして句集紹介が面白い。(それが一堂に閲覧できるのが当ブログのすばらしいところなんじゃないか、と解体やリニューアルを重ねて自負しました。)
作品はやはり手元で読みたい、というのが自分自身の中にもあります。紙媒体でページを開くときの新鮮さ、あるいは失望、その直感が湧いて来るのは紙媒体なのかもしれません。なので、出版社として、句集・歌集・詩集と個人の世界を表現するこだわりを扱っているところが生き延びると言われていることも納得できます。
その意味でも当ブログは、作品を紙媒体で読んでいただける冊子『俳句新空間』を発行し、ブログには無い環境を整えようと努めています。ブログ上で発表した<俳句帖>は紙媒体の冊子でもご覧いただけます。実際に受け取られた方からの反応も実際にいただくようになりました。
一概に冊子とブログの違い、そしてその統合というのもなかなか説明はし難く(インターネットと紙媒体の差はないという方もいます。)、またその差を実感してもらうこともなかなか容易いことではないのですが、ブログをリニューアルして8か月、そして冊子を発行して1年半経過し、その違いが微妙に実感となってきました。 冊子『俳句新空間』は次号No.4に向けて準備中です。
・・・と1年の約半分経過の号としてのまとめもかねて。
(北川美美記)
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