歴史的な切れ論終焉の秋(とき)か!
◆高山れおな 第1評論集『切字と切れ』
57年ぶりに登場した総合的切字論である本書は、平安時代の前史から現在にいたる切字・切字説を通覧。「切れ」が俳句の本質でもなければ伝統でもなく、「切字説」というカオスから1970年代に生まれた概念であり、錬金術における「賢者の石」にも似た一種の虚妄であることをあきらかにする。平成中後期俳壇を覆った強迫観念を打破する画期的論考!
〔主要目次〕
第一部 切字の歴史
第一章 切字の誕生
第二章 芭蕉と切字
第三章 「や」の進撃と俳諧の完成
第四章 古池句精読
第二部 切字から切れへ
第五章 「切字/切れ」の現在
第六章 切字の近代
第七章 国語学と切字
第八章 切れという夢
発売元;邑書林
●川本皓嗣『俳諧の詩学』
芭蕉や子規の句を、世界文学の地平で読む!
発売元:岩波書店
●「豈」第62号・大特集「切字と切れ」(仮題)
高山れおな・川本皓嗣・仁平勝・筑紫磐井 執筆
●「俳句」10月号・大特集「名句の「切れ」に学ぶ作句法」
*総論・切れとは何か?・・・川西雅子
*名句の「切れ」に学ぶ
*読み手によって句の解釈が変わる「切れ」
*実作「切れすぎ」と推敲のポイント
0 件のコメント:
コメントを投稿