【長大な座談会】「切字・切れ」をめぐる諸々
……筑紫磐井/高山れおな/青木亮人/上田信治(司会)
https://weekly-haiku.blogspot.com/2019/10/62-1.html
【見出し目次】
●ご挨拶
上田信治:この秋は、元号の切替りだったからというわけでもないでしょうが、俳句の世界では「切字/切れ」論が、にわかに盛り上がりました。
高山れおなさん『切字と切れ』、「新切字論」を含む川本皓嗣さんの『俳諧の詩学』の刊行があり、それらを受けて「豈」62号で特集「現代俳句の古い問題『切字と切れは大問題か』」。
またそれらとは別に角川「俳句」では恒例の(?)切れ特集を、「大特集 名句の『切れ』に学ぶ作句法」と題して、組んでいます。
いい機会なので、さまざまな立場から「切字/切れ」論の、論点の洗い出しと交通整理をお願いし、俳句界の「切字/切れ」論の水準を、一気に引き上げよう、なんなら、最終解決を提示しよう、と。合わせて、上掲の文献、それぞれのプロモーションにも努めましょう、と。そういう主旨で、座談会が企画されました。
1.それぞれの「切字/切れ」観
●「切字だって日本語なのですから」(高山)
●「あ、切れの問題、解決してる」(上田)
●「あと100年後ぐらいには注目される」(筑紫)
●「俳諧を主張するものがない時代の現象」(青木)
2.高山れおな『切字と切れ』について
●「平成期のキレキレ論やハウツー的な世界」(青木)
●「いや蛙は音をたてますよと言われてしまった」(高山)
●「ステキな劇薬だな、と思いました」(青木)
●「中立では全くありません」(高山)
●「秋山って男は知っていますか?」(筑紫)
●「現在書きたいテーマは3つあります」(高山)
3.「豈62号」特集『切字と切れは大問題か』について
●「みなさん「飛ばして」ますよね」(上田)
●「『平句』というのは差別用語ですよね」(筑紫)
●「仁平切れ論は、ここにきて破綻したのでは」(高山)
4.「俳句」2019年10月号「特集 名句の『切れ』に学ぶ作句法」について
●「まあ、注文が入ったらああいう書き方になる」(筑紫)
●「機械的な読み/詠みが軋みをたてる」(青木)
5.いっこうにまとまらないまとめ(仮)
●「これを「田楽構造」と名づけましょう」(筑紫)
●川本「基底部・干渉部」説、復本「首部と飛躍切部」説について
●昭和二十年代の「天狼」
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