2014年11月28日金曜日

第5号 あとがき

北川美美

11月最終週。 隔週になり時間の流れが加速して感じられます。12月がすぐそこです。

今号より冬興帖がスタート。

11月に新メンバーでスタートした『およそ日刊・俳句新空間』は順調に1か月更新して参りました。12月1日より、若干メンバーの入替を行い、再び毎日更新します。執筆者の皆様のご協力に感謝します。

冊子『俳句新空間』も早くもNo.3の準備中です。

先週は地元の「えびす講」(通称:エビスコ)の「えびす太鼓」を聴きにゆき、最後に振舞われる福豆をキャッチ。恵比須様がやってくるかもしれません!

2014年も残すところあと1か月ですが、当サイトでごゆるりと、様々なコンテンツをご堪能ください。



筑紫磐井

「未来図」が30周年を迎え、11月8日(土)、ホテルオークラで祝賀会を開いた。多くの会員や来賓が集まっていたが、鍵和田主宰のあいさつで、それまでの10年、20年と30年は何か違うようだ、一つの仕事が仕上がる時間が30年ではないかというような話をされていた。確かに紅顔の20代が働き盛りの50代に、50代が老境の80代になるということは、同じ作家であっても俳句そのものがそこで変質している可能性が高い。

特にその間、順調に主宰・会員が成長するだけでなく、何人かは亡くなっていることも多いから、そうなった場合は志や思想そのものが大きく変わってしまう筈だ。「未来図」に先立って祝賀の大会の行われた「玉藻」も「鷹」もそうだし、大会等考えてもいなかった「豈」だとて30年(実は34年)経ったから大きく変質している。

そういえば、いま連載している「能村登四郎の戦略」も馬酔木の30周年にやっとたどりついた。途中から出発したから丹念に30年をたどっているわけではないが、秋桜子と縁もなく創刊されたホトトギス系の「破魔矢」という雑誌が、秋桜子に主導され「馬酔木」に改題され、やがてホトトギスに造反して独立し、楸邨、波郷を輩出、山口誓子を迎えて反ホトトギスの大勢力となるなかで、戦後ふたたび蘇生の時期を迎えるという疾風怒濤の時代を見ると、まことに30年というのは長い時代であったと感じられるのである。

ただ謙虚に考えれば、この「俳句新空間」も一応30分の1を経過しようとしているのであり、疾風怒濤の一部を我々も共有しているのかもしれないのである。




作句10年以内の方必見!
締切 2014年12月31日





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