【ピックアップ】
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【「BLOG俳句新空間」100号記念】特集『俳句帖5句選』その11
辻村麻乃
走り梅雨何処かで妖狐に呼ばれたる
パードレのごとき男と夏の山
緊縛の観音転がる夏の果
十六夜の月を待ちたる調律師
冬霧の三ツ鳥居より蜃に会ふ
渡邉美保
野遊びの袋に鍵を探りをり
花冷えの手に渡さるる特急券
明易の蟇掛軸にもどりたる
望の月白鳥橋を渡りけり
燐寸より生まるる火影憂国忌
ふけとしこ
遠く見て睡蓮近づいて睡蓮 (5号)
初夢の肩肘張つて目覚めけり (6号)
囀りの散つてすみずみまで青空 (〃)
龍淵に潜むドローンの墜落す (9号)
夏の月くさかんむりを戦がせて (10号)
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