【ピックアップ】
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【抜粋「WEP俳句通信」92号】「社会性諷詠――花鳥諷詠の深化として」(30句)より抜粋 筑紫磐井
私などマダムが殺す蚊の一匹
自由から解き放たれた妻くつろぐ
家族には愛情といふ平均値
「ほんとう」は嘘の別称 妻の寝息
夫婦とは善哉 愛は日々苦し
2%の金利に灯す希望かな
虚子
頑なに俳句を思ふ それも愛
辺境に誓子はをらず 虚子がをる
日本語の「を」が好きな子は一年生
料理下手な妻の毎日 カレー月
毒殺のうはさもありし副主宰
犯罪が匂ふ 薔薇咲く僕の部屋
※全作品は、WEP俳句通信92号をご覧ください。
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