取り急ぎ更新。
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●以下加筆(7月26日)
梅雨明けと同時に猛烈な猛暑日となっています。お見舞い申し上げます。
さて今号・・・
- 外山一機さんの時評では吉村昭に焦点を当てています。
歴史小説家として知られる吉村昭が学生時代は俳文学が専攻だったようですね。
放哉のみならず吉村昭自身の最期も壮絶(自身で管を抜いてた)・・・死にざまは生き様。
タイムリーなイベントを発見しました。(吉村昭忌日は7月31日)
『第六回悠遠忌ー吉村昭の動物小説』☆日時:平成26年7月26日(土) 14:30~16:30(開場13:30)
荒川区が生んだ作家・吉村昭氏を偲んで
☆開場:荒川区・アクト21ホール(男女平等推進センター)
☆場所:荒川区東尾久5-3-9 電話03-3809-2890
☆交通:日暮里・舎人ライナー「熊野前」、都電・荒川線「熊野前」下車2分
☆定員:先着100名 ☆入場料:2000円
☆主催:吉村昭研究会 ☆後援:荒川区、荒川区芸術文化振興財団、東京新聞社
内容
☆朗読:短編小説「ハタハタ」 田中泰子(朗読家)
☆講演:「吉村昭さんと旅」 山口昭男(元岩波書店)
解説
お問合せ:吉村昭研究会 電話・FAX 0898-66-1556
http://www.geocities.jp/bunmei24jp/osirase.htm
- 朝ドラ「花子とアン」で柳原白蓮にはまっています。
短歌とは縁が無いと思っていましたが、ひょんなきっかけで読んでみたくなるものです。
柳原白蓮の歌
殊更(ことさら)に黒き花などかざしける わが十六の涙の日記(「踏絵」)
王政はふたたびかへり十八の 紅葉(もみぢ)するころ吾は生れし(「踏絵」)(白蓮は明治18年に誕生)
われといふ小さきものを 天地(あめつち)の中に生みける不可思議おもふ(「踏絵」)
幾とせか淋しき春を見て泣きし わが若き日の山桜花
うもれ果てしわが半生をとぶらひぬ かへらずなりし十六少女(「踏絵」)
十六や まことの母にあらずよと 初めてしれる悲しきおどろき
- 詩客とのクロスオーバーで執筆された<短歌評>竹岡一郎さん、<自由詩評>依光陽子さんをリンクしました。
- また前号の網野月をさん連載「時壇~登頂回望その二十四~」の記事に誤りがあり改訂いたしました。ご連絡いただきました読者の方へお礼申し上げます。
当面猛暑続きになる予報が出ています。こぴっと頑張りましょう。 ごきげんよう、さようなら。
筑紫磐井
○7月21日(月)は海の日であるが、海ではない後楽園涵徳亭で第5回田中裕明賞の授与式があった。今年は榮猿丸と西村麒麟が共同受賞しており、二人とも縁が深く、特にこのBLOGで連綿と句集の特集をした麒麟から招かれていたので出席した。他の賞と違って参列者は格段多くはないのだが、過去の受賞者がよく知られていることもあり、注目を浴びている賞である。特色はいくつかあるが、年齢を限定した(45歳以下)若手発掘のための賞であり、自薦他薦で集まった句集を対象としていること、選考委員が比較的バランス感覚のある人が多く、またスポンサーである出版社が特定の傾向を出さないため、極めて冒険的な句集もあれば、穏当な句集もあるということで、受賞者の予想がつきにくいことが特徴である。
招かれた参列者は多くはないから、いきおい、受賞者の属する結社「澤」と「古志」の人が多いが、一方で超結社的なつながりがこの世代は強く、関悦史(豈、第3回受賞者)、阪西敦子(ホトトギス)、松本てふこ(童子)、小川楓子(海程)、高勢祥子(鬼)、村上靫彦(南風)、鴇田智哉(今年から無所属)などが挨拶をしていた。いずれは彼ら、彼女らが受章するめぐり合わせとなるのだろう。
○なお、本BLOGで紹介した西村麒麟の『鶉』(西村一族で出版)は部数もなく紹介しているうちに品切れとなり、わが編集部にも購入の希望が殺到したのだが、残念ながら申し込みに対してお断りしていた。昨日の話によると、近く出る「ふらんす堂通信」に、全句掲載をすることになっているそうである。
読みそこなった方々はチャンスである。ふらんす堂にお申込みいただければ購入できるそうである。
○本号では、「詩客」に推薦して書いて頂いた自由詩時評、短歌時評をリンクすることにした。少し隣の庭を眺めてみるのもよいかもしれない。
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