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2013年7月19日金曜日

【俳句時評】 2013 こもろ日盛り俳句祭Q&A / 本井英(質問と編集:筑紫磐井)

Q1.今年の8月2日(金)・3日(土)・4日(日)に行われる「こもろ日盛り俳句祭」とはどんな催しものですか?

A1.毎年、7月の末から8月の始めにかけての金、土、日の3日間、長野県小諸市で行われる「俳句祭」です。誰でも参加出来る、開かれた俳句イベントで、参加者全員が平等に出句し選句するところに特徴があります。3日間参加してもいいし、1日だけの参加も可です。毎日、午後1時半から数会場で同時に開かれる俳句会には、現在、俳壇で活躍中の若手・中堅俳人も参加して進行の手伝いをします。

事業としては小諸市・実行委員会が開催する俳句祭で、様々なボランティアが運営に協力してくださいます。

毎日の具体的なスケジュールは次のリンクをご覧ください。

http://www.city.komoro.nagano.jp/www/contents/1367908182698/index.html

Q2.「こもろ日盛り俳句祭」はいつから始まり、どんな人たちが集まっていますか?

A2.小諸での開催は今年で5年目になりますが、その淵源を辿れば、明治41年8月に高濱虚子が一ヶ月間開いた俳句鍛錬会ということになります。参加者の中にはすでに俳句結社に入って俳句を楽しんでいる方もおられますし、結社には入らず、自分で楽しんでいる方もおられます。
毎年延べ200人近い参加者を得ています。

本井英による詳細な解説は次のリンクをご覧ください。

http://sengohaiku.blogspot.jp/2013/02/komoro4.html

Q3.なぜ小諸で、暑い8月に句会をやるのですか?(追加)

A3.明治39年、高浜虚子は、碧梧桐の俳句鍛錬会「俳三昧」に対抗し、松根東洋城らを交えて句会「俳諧散心」を開きました。「散心」とは仏教用語ですが、気を散らすという意味で「俳三昧」を皮肉ったものです。当初は毎月曜日に集まって句会を開いたといいます。この会は、間をおいて明治41年8月、第二回目の俳諧散心がホトトギス発行所で開かれました。第2回の俳諧散心は8月1日から31日まで連日猛暑の中で開催され、このため「日盛会」と名づけられました、参加者は松根東洋城、岡村癖三酔、岡本松浜、飯田蛇笏らで稔多いものでした。これにちなんで「こもろ日盛り俳句祭」が鍛錬の場として企画されたものです。

一方小諸には、高浜虚子が戦中戦後(昭和19年6月から21年10月まで)を疎開してきました。この間の作品が『小諸百句』です。そこで「こもろ日盛り俳句祭」の小諸の場所が選ばれたわけです。虚子にちなむ名所がたくさんあるということも逃せません。[以上は本井氏に代わって筑紫が補足しました]

Q4.俳句の句会は初めてですが初心者でも参加は可能ですか?

A4.今年から、毎日、午前十時から「俳句入門講座」を開くことになりました。俳句は、まったく初めてという方にも、俳句のイロハから、俳句会に出席するための基本知識をお教えしますので、「午後には俳人」として普通の俳句会に参加出来ます。

Q5.句会に参加するに当たって何か注意はいりますか。

A5.特に持参されるものはありませんが、筆記用具とメモ帖。それに出来たら「歳時記」、「季寄せ」といった、季語を纏めて掲載してある本があると心強いです。

【筑紫磐井からの注意】

「こもろ日盛り俳句祭」の句会はホトトギス・虚子の句会方式で、点盛りや作者ごとの集計はしません。馬酔木等で行われる方式(子規生前の方式)とは少し違います。

Q6.どうやって参加すればいいのですか?

A6.今月中、参加者を募集していますから、実行委委員会事務局(小諸市立虚子記念館)に電話で問い合わせれば、親切に案内をしてくれます。電話番号は0267-26-3010 です。
句会の当日の受付は毎日、8:30から11:00まで小諸の「ベルウィンこもろ」という会場で行っています。参加費は一日2500円ですが、ジャンボタクシーに乗り放題だったり、見学場所の殆どが無料になったり、講演会も無料だったり、結構お値打ち感があります。

宿泊等についても実行委員会事務局で対応してくれます。

Q7.句会の他に、俳句に役立つ余興やイベントはありますか。

A7.8月3日の夕刻には、「運河」主宰の茨木和生氏の「講演」。4日の夕刻には若手俳人による「シンポジウム」があります。

さらに毎日6時からは簡単な懇親会があって、さまざまの結社やグループの人達との楽しい交流もあります。

いずれも参加は自由です。

【筑紫磐井からの注意】

公式の行事は以上ですが、この他に毎年自然発生的に飲み屋の2階などで指導句会が開かれたりしています。

Q8.せっかく小諸に行くので、小諸近辺でいろいろ見て回りたいのですが、お勧めのコースがありますか。

A8.自由時間はわりと豊富にあります。行きたいところが分からない場合には、受付でご気軽にご相談ください。

今年から「小諸吟行マップ(盛夏編)」が配られるようになる予定で、地元俳人のお勧め吟行コースが手にとるように判ります。またジャンボタクシーで、普段はなかなか行きにくい「布引観音」、「真楽寺(の泉)に連れていってもらえます。

Q9.句会をやったあと、仲間たちの作品も見たいと思いますが、句会の成績は、いつ頃、どのように分かりますか。

A9.「こもろ日盛り俳句祭」の全記録、及び「写真」は後日CDに焼かれ、無料で、参加者全員に配布されます。「BLOG俳句空間」でも紹介して行きたいと思います。

「こもろ日盛り俳句祭」の参加者はそれぞれにブログやホームページで紹介をされています。以下ではそのいくつかをリンクしましたのでご覧ください。

◆昨年の俳句作品(BLOG俳句空間)

http://sengohaiku.blogspot.jp/2013/02/komoro1.html

http://sengohaiku.blogspot.jp/2013/02/komoro2.html

http://sengohaiku.blogspot.jp/2013/02/komoro3.html

◆俳句祭のようす1(雪うさぎのさえらな日々)

http://yukiusagi.air-nifty.com/caetla/2011/07/post-c872.html

http://yukiusagi.air-nifty.com/caetla/2011/08/3-c231.html

◆俳句祭のようす2(俳句への扉)

http://blog.goo.ne.jp/habuyori4616/e/ca8f0aa6c3998483aeec489f4cea9b66

◆俳句祭のようす3(やぶろぐ)

http://yabukoji.blog.so-net.ne.jp/2011-07-31

http://yabukoji.blog.so-net.ne.jp/2011-07-31

◆俳句祭のようす4(俳句でおしゃべり)

http://8194.blog16.fc2.com/blog-entry-63.html

◆俳句祭のようす5(スピカ)

http://spica819.main.jp/atsumaru/2181.html

◆こもろ日盛り俳句祭シンポジウムレポート(週刊俳句)

http://weekly-haiku.blogspot.jp/2012/08/blog-post_8823.html



小諸でお会いすることを楽しみにしています!

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