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2013年6月28日金曜日

第26号 (2013.06.28.) あとがき

北川美美

二十四節気題詠句に筑紫相談役、現代風狂帖に佐藤文香さんの作品を掲載しました。佐藤文香さんはご存知の方も多いと思いますが、俳句の聖地・松山市御出身、そして「第四回 松山俳句甲子園」にて最優秀句受賞され、現在、メディア、イベントと多方面の活躍とともに後継の高校生の俳句指導に尽力されています。


ほとばしる汗を俳句という17文字に賭ける。「第16回 松山俳句甲子園」8月23,24,25日に開催予定です。http://www.haikukoushien.com/

そして、俳句甲子園を舞台とした漫画が発刊。愛媛新聞によると作品に登場する句は佐藤さんが担当とあります。
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/haiku_kosien2013/ren649201306119746.html

また佐藤さんが選句をする「ハイクラブ」という公募を同人誌『里』で行っています。老若男女ご興味ある方は是非投句を試みられてみては。メールでの投句が可能です。
http://satoayakatoboku.blogspot.jp/p/blog-page_29.html



筑紫磐井

○二十四節気論争をシリーズで取り上げているが、その参考になるかと思い、「戦後俳句を読む」で<昭和20年代を読む(年中行事)>を書いてみた。戦中から戦後でがらりと祝祭日は替わっている。季節感が替わっているわけではないが、そこに盛り込まれた行事はおのずから季節を連想させないわけにはいかない。また、俳人は祝祭日を実によく俳句に詠み込んでいるが(特に、母の日、文化の日など)、これは季語が新しく創造されていくプロセスをはっきり示している。二十四節気論争と無縁ではないと思う。

○芝不器男俳句新人賞から愛媛県が下りた話を書いた。今、後続のスポンサー探しが始まっており、新芝不器男俳句新人賞の模索が始まっているらしいのは喜ばしいことである。その一方で、雪梁舎俳句まつり(宗左近俳句大賞を授与していた。佐藤文香、島田牙城など異色の受賞者が多かった)は、今年は中止、来年以降の再開は未定となったらしい(島田牙城younohonによる)。しばらく前となるが、加美俳句大賞も終了した。商業誌も賞も決して永続するものではない。変わらない輝きは受賞ではなく、自らの中にあるのであろう。

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