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2015年2月20日金曜日

第11号 あとがき

(2015..2.23 更新)

筑紫磐井

2月14日に福岡県久留米市で「六分儀」という雑誌の復刊記念大会があった。「六分儀」とは以前「ばあこうど」の名称で出ていた雑誌が改名した雑誌である。この「ばあこうど」が編集長の病気でしばらく休刊していたのだが、復刊と同時に改名しているのだ。

雑誌は、基礎となる同人はいるものの、圧倒的に外部寄稿者が多い。ちょっとした地方の総合誌の趣がある。したがって、これの復刊した記念に久留米市の石橋文化センターで行われるイベントは、基調講演(星野高士「花鳥諷詠の新」)、シンポジウム「明日の俳句へ:実作者の立場から」(パネラー:星野高士、筑紫磐井、上田日差子、岸本尚毅、コーディネーター:山本素竹)、俳句大会(選者:星野高士、筑紫磐井、上田日差子、岸本尚毅、山本素竹、山下しげ人)と満載の行事であった。顔ぶれを見ればわかるように、ホトトギス系の色合いが強いことは強いが、決して結社的な囲い込みが行われているわけではない。「豈」の秦夕美さんや「連衆」の谷口慎也氏も会場で会えたから、超結社として運営されているのだ。

無料で行われているこの雑誌の経営基盤はよく分らないが、行き詰ったとみるとどこかでこうした機会が生まれるというのも、懐の深い俳句と言う文芸の特色だろうか。

会場で、福岡の伊藤通明主宰(角川俳句賞、俳人協会新人賞、俳人協会賞受賞)の「白桃」が1月で休刊となったという話を聞いた。興るものもあれば終わるものもあるのである。



北川美美

2月最終週となりました。 あとがきの更新が遅くなりお詫び申し上げます。

冊子「俳句新空間No.3」が月末から月初に掛けて発行となります。


2 件のコメント:

  1. 筑紫磐井様

     先日のイベントでは、ご繁用中にご来福頂きまして、ほんとうにありがとうございました。
     かつて福岡市で催したイベントの折、「必ず恢復します。きっとまたお願いします」という約束を果たし、念願を叶えてくださった磐井様の懐の大きさと温かさを確と刻んでおります。
     再会、拝顔した時、胸詰まる思いでいっぱいでした。
     六年を経て、ようやく改題復刊。新代表のもと、新体制のまだまだ未熟な編集室ではございますが、賛同をいただいた方々、協力機関、戦友たちのお力添えが結集した賜です。

        俳誌『六分儀』 sextant

     時代や社会が如何に移り変わろうと、私たちは俳句を詠み続けていきたい。無辺に生きる命として自己の位置を見定めつつ、明日の俳句へとつないでいくために。

     本日拝読し、何より大きな励ましと、心より深く御礼を申し上げます。
     これからもどうかよろしく願い上げます。
     くれぐれもご自愛の程切に。

     

     

     

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    1. 匿名様
      俳誌『六分儀』復刊おめでとうございます。
      あとがき閲覧お礼申し上げます。
      コメントを頂きました旨、筑紫氏に申し伝えます。
      皆様のご健康と貴誌の発展をお祈りいたします。

      blog俳句新空間  北川美美

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