【俳句新空間参加の皆様への告知】

【ピックアップ】

2014年12月26日金曜日

第7号 あとがき

北川美美

2014年が暮れようとしています。
2013年1月4日に「-blog俳句空間-戦後俳句を読む」をスタートさせ、88号まで週刊で更新。そして本年2014年10月3日に「BLOG俳句新空間」として隔週更新(コンテンツによっては毎週、毎日更新)としてリスタート。今号で第7号を迎えました。

2014年9月までの「-blog俳句空間-戦後俳句を読む」としてのトピックスをいくつか…。

・小津夜景さんの作品寄稿が前年2013年から2014年9月の終刊まで通算40作品掲載となる。(作品集を終刊号に掲載) 
・竹岡一郎さんの俳句・短歌・小説と多岐に渡る作品を掲載。竹岡さんは第34回現代俳句評論賞を受賞。「攝津幸彦、その戦争詠の二重性」 
・2月から<西村麒麟第一句集『鶉』を読む>の書評を掲載したところ、麒麟さん本人の解説も含め25もの寄稿があり6月まで述べ4か月延々と書評が続く。西村麒麟句集『鶉』は、<第五回田中裕明賞>を栄猿丸句集『点滅』とともに受賞。 
・2月より網野月をさんの<時壇>が連載開始。新聞の俳句欄を読むコンテンツ。現在も継続掲載。 
・6月より俳句時評の執筆メンバーに大学一年の堀下翔さんが参加。外山一機さんとともに時評が高いアクセスとなる。 
・8月に「こもろ日盛俳句祭」に筑紫磐井・北川美美共に参加。黒岩徳将さんらの若手(10代20代)と知り合う。「こもろ日盛俳句祭」は第6回目の開催。 
・9月26日「-blog俳句空間-戦後俳句を読む」88号にて終刊。

2014年10月以降の「BLOG俳句新空間」としてのトピックス

・10月に隔週更新として再スタート。 
・「平成俳句帖」を固定コンテンツとして毎週掲載。(現在は冬興帖掲載中) 
・筑紫磐井執筆<「角川俳句賞の60年」異聞>を角川『俳句』の角川賞特集と同時に掲載。 
・日替わり俳句鑑賞「およそ日刊・俳句新空間」を開始。
・俳誌「俳句新空間」を読む を開始。 
「BLOG俳句新空間」としてのトピックス12/27 追記)
・2013年12月からリンク掲出の「大井恒行の日々彼是」の連載続行。 
・2011年の「詩客」創刊時から継続の「戦後俳句を読む」の連載続行。当初18名でスタートした「戦後俳句を読む」。筑紫磐井(正木ゆう子、能村登四郎)、仲寒蝉(赤尾兜子)、しなだしん(上田五千石)、北川美美(三橋敏雄)に絞られて来た模様。 
・「詩客」⇔「俳句新空間」を相互リンク。詩客掲載の各時評(自由詩・短歌・俳句)をトップページにリンク。当ブログは「詩客」からのアクセスが相変わらず高い状況。


…と、こんなところでしょうか。隔週となり、ブログの構築を管理しやすいものへと変更を試みましたが、読者にとっては、より複雑なサイトになったようにも見え、まだまだこのbloggerの機能を使いこなせていない気が。それに関しては、同じblogger使用の<豈weekly>や<週刊俳句>を参考にはしているのですが(ブログ開始時も相当参考にしているのだが…)、なかなかうまくは行きません。

まだあります。忘れてはいけません。

俳誌「俳句新空間」をNo.1、No.2と世に送り出しました。

これは俳誌自体の編集後記にも記しましたが、「インターネットと雑誌の合体」(筑紫氏発案)を試みるものであり、当ブログの紙媒体に当たるものです。88人にのぼる当ブログ掲載者が参加。現在はNo.3 準備中です。こちらの編集も充実させていきます。 この俳誌については、「読書人」12月19日号で浅沼璞氏が「ネット媒体と紙媒体の相互相対化」の題で本誌をトップで取り上げていただいています。
「読書人」のバックナンバーの購入はこちらへ》週刊読書人 


ご協力の皆様にお礼を申し上げます。


***

余談的に個人的なことを。北川は<「真神」を誤読する>が130句中、100を越え、佳境となってきました。誤読は延々に続いています。また、今年は<こもろ・日盛俳句祭>の後、長野県木崎湖「原始感覚美術祭」を訪れ、石牟礼道子について考察。更にその後は軽井沢「セゾン美術館」にて「堤清二/辻井喬 展」を訪れ、財界人ではない辻井喬について考察する機会にも恵まれました。しかし、長野からの旅を終え、石牟礼道子を読み、そのテーマの重さにヘタってしまい、堤清二/辻井喬 に辿りつくことが出来ず、無念な思いを引き摺ったまま年末を迎えることに。嗚呼、2014年が暮れてしまいます。

(堤清二はもちろん、西武の堤さんであり、回顧展に行き、改めて時代の文化を担った人であることを痛感。しばし、館内で感無量に。自分は、堤帝国の中で、あらゆることに目覚めることが出来たのではないか、と過ぎ去りし日々を振り返る。グラフィック、CMを含む80年代当時の<現代美術>から受ける影響が、多大であったことを回顧。80年代が<現代美術>の輝かしい時代であったことは確かだった。追って、堤清二/辻井喬に関しては、いずれ日の眼をみることもあろうかとストックとして貯蓄とす。石岡瑛子、田中一光という巨匠も堤帝国があったからこそ。”モデルだって顔だけじゃダメなんだ”(@長沢岳夫)・・・って当時のコピーが全て俳句にみえる…)

皆様にとっての2014年はどのような年でしたでしょうか。
2015年もご愛読よろしくお願いいたします。


筑紫磐井

(もろもろ繁忙により後記お休み。よい年をお迎えください。)





※前号訂正:吉村毬子氏の「中村苑子の句【『水妖詞館』―あの世とこの世の近代女性精神詩】」は、休止ではなく中止です。訂正いたします。



締切迫る‼2014年12月31日











0 件のコメント:

コメントを投稿