【俳句新空間参加の皆様への告知】

【ピックアップ】

2014年3月7日金曜日

【竹岡一郎作品 No.8】  怒張の国・春變 1  竹岡一郎

※画像をクリックすると大きくなります。




   怒張の国・春變 1   竹岡一郎


真乙女が叛旗眩しむ建国日

少年が民話愛(かな)しみ建国日

老獪に青年寧し建国日

建国日大路に娼妓踊り透く

王の肉咲くや天衝く氷山裡

ぬくき灰浴びて金衣をひるがへす

囀りに晒されて反る王の骨

春の海より鋼鉄の洗礼者

負鶏へ与ふる王の片目玉

三輪山に雛見てよりの病かな



【作者紹介】

  • 竹岡一郎(たけおか・いちろう)

昭和38年8月生れ。平成4年、俳句結社「鷹」入会。平成5年、鷹エッセイ賞。平成7年、鷹新人賞。同年、鷹同人。平成19年、鷹俳句賞。
平成21年、鷹月光集同人。著書 句集「蜂の巣マシンガン」(平成23年9月、ふらんす堂)。

0 件のコメント:

コメントを投稿