みなさんへ
物故した表現者の読みを今夏くりかえしていました。
いのちが果てているために、亡くなった表現者の新作はありえないのですが、読み手が、位相を変えることで、あらたな発見はいくつもあるものです。
もうすぐ刊行される「豈55号」に、去年九月八日に神戸文学館で開催したシンポジウム「一九七〇~八〇年代俳句ニューウェイブ〈摂津幸彦〉を読む」を私なりにまとめた文章を寄せています。摂津幸彦は読めば読むほど〈味〉のある俳句作家であることを思い知りました。
そして去年、シンポジウムの余勢をかりて、攝津幸彦忌(10月13日)にあわせて、攝津にかかわった人たちや、攝津作品に接した人たちに対して、追悼句を募集したところ、12名から作品が寄せられました。三年間忌日にあわせて追悼句を募集して、攝津作品を身近に感じてもらおうと企画したのです。
今年はその二年目。多くの皆さんから作品を募ります。寄せられた作品は、私が運営するブログ「神戸まろうど通信」に掲載します。maroad66454@gmail.com
までメール送信してください。締め切りは忌日(10月13日〈日〉)としたいところですが、ぎりぎりの設定ですので、2013年10月15日(火)まで伸ばします。また、来年の三回分をまとめて、ささやかな小冊子にする予定です。
どうぞ、みなさん、意欲的な作品をお待ちしています。
去年寄せられた作品群を御覧ください。
2013.10.10(やはりこの日は今年も晴れている)大橋愛由等@「豈」同人より
十月が来れば攝津忌のはなやぎ 堀本 吟
豈同人、のみならず、その誌友の方々、巷間に雌伏する隠れた摂津ファンへ。
大橋愛由等同人の「神戸まろうど通信」から、今年で二回目のよびかけです。趣旨は上記の心こもった名文をお読みください。
最初にこの呼びかけを受けた私は、もちろん故人への思いが中心となりますが、いまの「言葉の状況や情況」と「攝津幸彦というカテゴリー」をクロスさせておきたい、そこに私たちの俳句表現への志向と思考の一つの断面を見せてゆける、という意義を感じました。まずこの期間「セッツユキヒコ」に意識を集中してみること、だと思いました、みなさまもぜひ、そのような趣旨およびご自分なりの理解をして、ご投句いただければ、まことに嬉しく存じます。
締切は、ブログ掲載は15日までです。
送り先は、上記のとおり大橋愛由等のアドレスへ。
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