1964年(昭和39年)オリンピック開幕の前後の風俗を知っておくことは、「戦後俳句を読む」を続けるに当たっても有意義ではないかと思い、「BLOG俳句空間」のメンバーに次のようなアンケートを行ってみた。
質問1.私(あるいは我が家)が初めて見たテレビ番組は?
質問2.私が初めて買ったレコード(あるいはCD)は?
質問3.私が初めて買った文庫本(新書でも本一般でも結構です)は?
多くの方から回答を頂いたので、次回から連載でこの3つの問の回答を掲載する。回答者にはそれぞれの年齢を示していないので、いろいろ憶測してみながら、読んでいただきたい。もちろん、参加者はオリンピック開幕時にはまだ誕生していなかった人もいるから、「――東京オリンピック前後――」は僭越かも知れないが、それ程厳密な意味ではないからご容赦いただきたい。たまたま2回目の東京オリンピックの開催が決まったからそれに便乗したまでである。
便乗ついでに、ちなみに、1964年(昭和39年)オリンピック開幕の前後のテレビ・レコード・文庫本(むしろベストセラー本)を掲げてみると次の通りである。私の気に入った項目を選んだから何も権威があるわけではないが、それなりの時代の雰囲気を伝えてくれるだろう。下線はオリンピックの年の事件である。
【テレビ】
1960年:怪傑ハリマオ
1961年:シャボン玉ホリデー、アンタッチャブル
1962年:てなもんや三度笠、隠密剣士、ベン・ケーシー
1963年:鉄腕アトム、ケネディ暗殺中継、紅白歌合戦視聴率81.4%(史上最高)
1964年:赤穂浪士、逃亡者
1965年:水戸黄門、
1966年:ウルトラQ、おはなはん、カラーテレビ開始
1967年:スパイ大作戦
1968年: 金嬉老事件中継
1969年:東大安田講堂事件中継
【レコード】
1960年: アカシヤの雨がやむとき(西田佐知子)
1961年:君恋し(フランク永井)、上を向いて歩こう(坂本九)、悲しき片想い(ヘレン・シャピロ)、ライオンは寝ている(トーケンズ)
1962年:いつでも夢を(橋幸夫・吉永小百合)、遠くへ行きたい(ジェリー藤尾)、悲しき雨音(カスケーズ)
1963年:こんにちは赤ちゃん(梓みちよ)、見上げてごらん夜の星を(坂本九)、東京五輪音頭(三波春夫)、アイ・ウィル・フォロー・ヒム(リトル・ペギー・マーチ)
1964年:明日があるさ(坂本九)、お座敷小唄(和田浩とマヒナスターズ)、夢みる想い(ジリオラチンクエッティ)、ほほにかかる涙(ボビーソロ)、ミスターロンリー(ボビービントン)
1965年:君といつまでも(加山雄三)
1966年:星影のワルツ(千昌夫)、恍惚のブルース(青江三奈)
1967年:ブルー・シャトー(ジャッキー吉川とブルーコメッツ)
1968年:三百六十五歩のマーチ(水前寺清子)
【本】
1960年:性生活の知恵(謝国権)
1961年:英語に強くなる本(岩田一男)
1962年:徳川家康(山岡荘八)
1963年:徳川家康(山岡荘八)
1964年:愛と死を見つめて(河野実・大島みち子)
1965年:人間革命(池田大作)
1966年:氷点(三浦綾子)
1967年:頭の体操(多胡晃)
1968年:民法入門(佐賀潜)
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