平成二十五年花鳥篇第一を掲載致しました。第二・第三と続々掲載いたします。投句頂きました皆様に改めて御礼申し上げます。多くの皆様のご協力により掲載・更新ができることを実感しております。
『八田木枯全句集』(ふらんす堂)が刊行。既刊句集六冊に『鏡騒』以降、「補遺」を加えた1985句を収録。1988年の第一句集『汗馬楽鈔』の帯には山口誓子による「汗の馬なほ汗をかくしづかなり」についての小論が書かれ解説には三橋敏雄も寄稿しています。
解説の片山由美子氏の「木枯幻影」(八田木枯小論)では、「天狼」での山口誓子評が引用され、当サイトで連載中の堀本吟氏の【津田清子論】と多いに被る部分があり興味深く拝読しました。また巻末インデックスの細やかさも素晴らしく、引ける全句集となっています。
木枯先生とは『鏡騒』以降の最晩年発表句あたりでご一緒させていただき全句集を通してその時期を省みて感慨深くなりました。惜しみなく多くの方と俳句を共有されたという印象があります。
八田木枯追悼展が開催されます。
高浜虚子の春夏秋冬新年の軸装、山口誓子などなど八田木枯を巡るオールスターの華やかな展覧会となる予定だそうです。
5月6日(月・祝)~5月15日(水)無休
GALLERY 晩紅舎
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-4 綿半野原ビル一階
筑紫磐井
○前回掲載した(今回も掲載している)「句集・俳誌・BLOG渉猟(7)~週刊俳句~」について一言。上田氏の「週刊俳句」の時評(14日・21日)を読んで書き終ったら、28日の「週刊俳句」に上田氏の追加が出てしまった。「BLOG俳句空間」は原則前週の金曜日締め切りだから(多少遅れて20日夜加筆修正、26日発表)、その次の日曜日(28日)に書かれると、日曜日以降読む人は論旨が混乱してしまいそうだ。
特に、上田氏がツイッターに反応して、「石田郷子ライン」の戦線を大幅拡大したり(同世代作家のほとんどを加え(ただし、まだ神野紗希が入っていない)、星野立子までを入れるのだそうだ)、石田郷子は「石田郷子ライン」に入っていない、などと主張されたりするとぐちゃぐちゃになってしまうのである。が、まあこうした時は、本人が言っていないことまで敷衍し、ただし論旨の一貫した(14日・21日の記事を書いている)仮想上田信治を想定したとして読んでもらうよりしょうがない。じっさい、仮想上田信治は実物の上田信治とは違ってピュアであるから、論争になじみやすいのである。
繰り返しになるが、論点は、中原の言った「石田郷子ライン」が適切であるのか、ということと、こんな指摘が出る根本的な問題の所在を何と考えるかと言うことであると理解しておきたい。そして「石田郷子ライン」という表現は適切ではないのである(それは私の論旨からだけでなく、今回の上田氏の追加からも言えそうである)。
○今回は結構な盛りだくさんとなっているように思う。「花鳥篇」も始まったし、「日本気象協会「季節のことば」」も新展開があった。私もいささか書きすぎた。
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