このたび、『澤田和弥句文集』(2024年10月 東京四季出版刊 3,520円)が刊行された。
澤田は早稲田大学に入学し、早大俳句研究会で高橋悦男、遠藤若狭男の指導を受け、その後有馬朗人主宰の「天為」により活躍した。句集は唯一の『革命前夜』を刊行したのち、2015年5月9日に亡くなった。享年35であった。
本句文集は澤田の知己たちが協力してまとめたものであり、忘れられないための記念記録だが、「豈」「俳句新空間」にもしばしば寄稿していただいた協力者であることから読者に広くお勧めしたいと思う。「俳句新空間」でも「豈」「俳句新空間」投稿記事を中心に『澤田和弥句文集』の補完文集を特集してみたいと思う。
<主な内容>
【俳句作品】
第1句集『革命前夜』
「早大俳研」・「天為」・「週刊俳句」・「第4回芝不器男俳句新人賞」・「のいず」・「若狭」掲載作品
【随筆評論】
寺山修司における俳句の位置について(「早大俳研」)
或る男・序詞(「天為」)
鉛筆(「天為」)
有馬朗人第一句集『母国』書誌学的小論(「天為」)
結論は俳句です(「のいず」)
俳句実験室(「若狭」)
寺山修司「五月の鷹」(「週刊俳句」)
【新刊紹介】『澤田和弥句文集』が刊行になりました。クラウドファンディングでご協力いただいた皆様、ありがとうございました!ご注文はお近くの書店ネット書店、また小社ホームページから受け付けております。 pic.twitter.com/7apv2cYEUU
— 東京四季出版 (@tshikipub) September 18, 2024