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2024年9月13日金曜日

第16回「こもろ日盛俳句祭」シンポジウム「歳時記について」 筑紫磐井

第16回「こもろ日盛俳句祭」

シンポジウム(2024年7月27日)

テーマ「歳時記について」

パネラー:

小林貴子

村上鞆彦

土肥あき子

山田真砂年

筑紫磐井(司会)

 恒例の小諸日盛俳句祭が本年も7月26~28日に行なわれ、その中でシンポジウム「歳時記について」が開催された(27日)。

 パネラーは、中堅作家の小林貴子、村上鞆彦、土肥あき子、山田真砂年の4人と(司会)筑紫磐井であり、各自の推薦する歳時記をあげた。

     *

 大歳時記としては、講談社の『カラー版新日本大歳時記(5分冊)』と『新版角川俳句大歳時記(5分冊)』に人気が集まった。

 講談社の大歳時記は『カラー図説日本大歳時記(5分冊)』(昭和56年)を出すが、使いやすい常用版や、山本健吉基本季語500選(講談社学術文庫)を出したのち大改訂をして、『カラー版新日本大歳時記(5分冊)』(12年)を出す。現在ではこれを一本にまとめた愛蔵版(20年)を出している。

 角川書店の大歳時記は、昭和46年の『図説俳句大歳時記(5分冊)』が原点となっており、これを踏まえて(図説はないが)記述内容・例句を充実させた『角川俳句大歳時記(5分冊)』(平成18年)がでた。

 『角川俳句大歳時記』(平成18年)には、歳時記・季語の総論が「歳時記へのおもい」(宇多喜代子)「歳時記と季語の歴史」(筑紫磐井)が書かれ、これを踏まえて24節気の解説などが行われた体系なものとなっていた。15年を経過し、その後『新版角川俳句大歳時記(5分冊)』(令和4年)が刊行されたが、前著の編集方針をかなり変更して、特に歳時記季語論の総論もなく、新しい季語を加える一方古い伝統的な季語を削除したりした。


①新版角川俳句大歳時記 定価:5,995円(春)

【推薦者】小林貴子、村上鞆彦、土肥あき子


②角川俳句大歳時記

【推薦者】小林貴子、山田真砂年


③鍵和田秞子監修『花の歳時記』(講談社)

【推薦者】小林貴子、山田真砂年


④最新俳句歳時記(文芸春秋)

【推薦者】小林貴子


⑤虚子編『新歳時記』(三省堂) 定価3,300円

【推薦者】小林貴子、山田真砂年


⑥『図説俳句大歳時記』(角川)

【推薦者】小林貴子


⑦『俳句歳時記第5版』(角川文庫)  定価:2,970円

【推薦者】村上鞆彦


⑧俳句歳時記(角川ソフィア文庫)  定価:616円(春)

【推薦者】土肥あき子


⑨『日本大歳時記』(講談社)[常用版]→『カラー版新日本大歳時記(5分冊)』定価:16000円

【推薦者】村上鞆彦、土肥あき子、山田真砂年、筑紫磐井


●(参考)山本健吉基本季語500選(講談社学術文庫)定価:3,300円

※『日本大歳時記』(講談社)の抜粋本


⑩稲畑汀子編ホトトギス季寄せ(三省堂)定価2,640円

【推薦者】土肥あき子


⑪『俳諧歳時記』(改造社)

【推薦者】小林貴子、土肥あき子


⑫水原秋櫻子編『新編歳時記』

【推薦者】筑紫磐井


⑬今はじめる人のための俳句歳時記(角川書店)定価:924円

【推薦者】筑紫磐井