※基本隔週更新です。毎日・毎週更新の記事は右の〔俳句新空間関連更新リスト〕をご参照ください。
連載を読み返してみると、バックナンバーの一つを書き漏らしていたことに気づいた。
少し間が抜けてしまったが、ここに追加しておくことにしたい。
面122号「遠音」(2017年12月)
バナナの木育ちはじめの葉の開く
いづれ海青田の中をゆく列車
草の葉が撫でゆく登山電車かな
夏の日を斜めに立ちてふくらはぎ
幽霊は網戸を抜けて来たりけり
かなかなや森近づいて遠ざかる
緑陰のベンチの端と端に人
夏館葉に落つ雨の音しづか
階下より桶の響きや返り梅雨
八月の雲の隙間を昇るかな
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