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2014年6月20日金曜日

【竹岡一郎作品 No.17】  吾輩は蛸である骨はまだ無い   竹岡一郎




吾輩は蛸である骨はまだ無い   竹岡一郎


蛸嬲りても三界に癒える無し

蛸まみれなる廃園を逃げ惑ふ

松原の蛸屋敷にてすつてんてん

蛸統べる者陸戦を制すらし

まどろみの不死鳥に蛸絡み死(じに)

逢坂は蛸の占領下にあります

蛸裂けば骨笛ありぬ吹けば崩る

蛸夜ごと窓を叩くをもう聞くな

七月四日蛸匿ひて真珠湾

水鉄砲蛸元帥の脳撃ち抜く

七夕の泣き止まぬ蛸撫でてゐる

不夜城に幸せならば蛸叩く

大蛸は常世を広げ征きたいの

革命は蛸である神はまだ無い

蛸さすらふ一輝の脳標本どこかに




【作者紹介】

  • 竹岡一郎(たけおか・いちろう)

昭和38年8月生れ。平成4年、俳句結社「鷹」入会。平成5年、鷹エッセイ賞。平成7年、鷹新人賞。同年、鷹同人。平成19年、鷹俳句賞。
平成21年、鷹月光集同人。著書 句集「蜂の巣マシンガン」(平成23年9月、ふらんす堂)。

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