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2014年5月30日金曜日

第72号 (2014.05.30 .) あとがき

北川美美

花鳥篇が開始です。

澤好摩祝賀会にて、桑原三郎さんを佐川盟子女史と北川美美にてがっちり挟み俳句のお悩み談義など。

北川 「俳句できない。考えすぎて熱出た。」

佐川 「わたしは遅作で・・・。たくさん作れないのが悩み・・・」

三郎 「人の句見すぎなんじゃないの? 影響受けちゃうからね。 三橋さん(三橋敏雄)がよく言ってたけどね、俳句はどこかに必ず隙間がある、その隙間を作る。」

佐川・北川 「隙間・・・。」

佐川「人の句みなければ隙間かどうかわかりません・・・よね。」

北川 「うー、難しい。畳の上ではなく畳の目の隙間を見るって感じ?畳の上だと今の自分、滑っちゃいますね。畳の目を拾わないと隙間も見えない気がしてやっぱり難しいですね。」

(三橋敏雄の句に「戦争と畳の上の団扇かな」、句集に『畳の上』がある。)

***

北川 「それで、三郎先生の句集を初期「春乱」から最新「夜夜」まで一昨日、一気に再読しました。「夜夜」は今までとぜんぜん違いますよね、相当遊びに入ってますね。なんとなく力が抜けたような感じ。」

三郎「ああ、そぉお? それはどうも。」

北川「三橋先生もそうなんですが、「しだらでん」あたりは人間になったという感じ。澤さんの句集、「光源」はさきほどのシンポジウムでも話がでていましたが、それ以前の句集に比べると綺麗で美しくまとまっている印象があります。」

三郎「澤さんもあと10年したら、僕みたいな句になるんじゃないの。(遊びの境地になるという意味と解釈)」


いつも涼しい笑顔の桑原三郎先生なのでした。改めて『夜夜』をご覧くださいませ。

ごきぶりは誰の生まれかわりでもなし叩く 桑原三郎 
できたての俳句大好き千代の春    〃

高柳重信の師系でいえば、桑原三郎さんが年長で澤さんが弟分というところでしょうか。ともに「俳句評論」にて研鑚されたお二人です。 三橋敏雄先生の蛇笏賞受賞パーティの映像を拝見したら、桑原三郎さんと高橋龍氏が司会でした(高橋龍氏に髭がない)。 若かりし大井恒行氏も映っていました(すでに髭があった)。


筑紫磐井

繁忙のためお休み。

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