※画像をクリックすると大きくなります。
(グレーの地色について調査中)
匙晩夏 月野ぽぽな
日盛や庵は与良の坂の上
蝉時雨いちまい青空いちまい
炎昼の底に自動車修理工
教え子として万緑の中に座す
観音に触れてから蛇皮を脱ぐ
思うときホタルブクロの傾きに
炎天に影を落し過ぎてなくす
カラメルに至るプリンの匙晩夏
ブルーベリー昼の中にも少し夜
夏霧に深き轍を置きて去る
- こもろ日盛俳句祭レトロスペクティブ 平成23第3回参加作品より
二年前、身内の都合で急遽帰国した際、俳句仲間にこの俳句祭の情報をもらった。ちょうどタイミングが合ったため参加。ニューヨークへ渡る前の数年間、仕事の関係で小諸に住んでいたこともあり、とても懐かしく楽しく参加させていただいた次第。この大会にて作った句からここに十句抄出する。次回参加できる日を楽しみにしつつ。
【作者略歴】
月野ぽぽな (つきの・ぽぽな)
1965年長野県生まれ。ニューヨーク市在住。「海程」同人。現代俳句協会会員。2008年海程新人賞、09年豆の木賞、10年現代俳句新人賞、11年海程会賞受賞。
月野ぽぽなフェイスブック:http://www.facebook.com/PoponaTsukino
教え子として万緑の中に座す 月野ぽぽな
返信削除をいただきました。独特の視点から作句され、ぽぽなさんの感性の良さを感じました。