※画像をクリックすると大きくなります。
画像の地色がグレーになっています。改善策を現在調査中です。(管理人)
やぶめうが 丑丸敬史
やぶめうが天沼に水たまりゆく
ぼうたんがたましひほどにゆれてをり
切りそろへ不揃ひになる麥の秋
我が生の左側ゆくかたつむり
夕虹のソテエは皿に盛りがたし
足裏にくる梅雨寒とかたつむり
蚊柱の二三本でももつてこい
蟬穴に人はうかつに出入りす
くづれては死者のぼりゆく海市
死火山の根腐れすすむ秋雨や
【略歴】
- 丑丸敬史(うしまる・たかし)
丑丸敬史(うしまる・たかし)本名。
「LOTUS」、「豈」同人。
俳句は極小であり、この極小の器に個性的な作品を盛ることの困難さと常に格闘。敬愛する俳人は、永田耕衣、高柳重信、加藤郁也、橋閒石、阿部青鞋、阿部完市、安井浩司。短歌では、塚本邦雄。現代詩では、田村隆一、吉岡実、粕谷栄市。軸足は俳句であるが、短歌、自由詩にも関心をもつ。感興の赴くままに、盛りつける皿を選び料理を盛りつけられれば最高。
2013年秋、第一句集『BALSE』を邑書林から上梓(多分力作、笑)。
大学でがん、老化、寿命について研究。マンガ、アニメ、アニソンも好物。
ブログ「七海亭七珍」を好評連載中。
0 件のコメント:
コメントを投稿