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2013年6月21日金曜日

第25号 (2013.06.21.) あとがき

北川美美

今号、新鋭の作家作品が御覧いただけます。前北かおる氏、関悦史氏、中村猛虎氏、杉山久子氏の作品です。とても豪華なメンバーが揃った雰囲気です。ご寄稿ありがとうございます。

ありがたいことで、「俳壇」7月号にここでのお仕事の御蔭で作品を掲載していただきました。経歴については自分で書くのですが、やはり俳句に生年は必要なんだろうと生年を入れました。意外にそれが受けているらしいのです。

友人の歌手・渚ようこはデビューから本名・生年月日非公表で通していますが彼女が20代と思える十数年前の写真を見たが全く変わりません。急逝した英国人歌手Amy Winehouseと虚飾な雰囲気が似ていて、歌唱はシャーリーバッシ―か美空ひばり並みだと思うのですが、そういう世界の人はさておき、俳句作品は制作年、作家の制作年齢なども読者には情報として必要というのが慣習で、年鑑に載せてもらいたければ、やはり生年は発表時には必要なのでしょう。特に異論はないのですけれども。年齢公表で、ある意味全くの年齢不詳、動く「金原まさ子」様をテレビではじめて拝見しました。恐るべしです。

そして、渚ようこといえば、私が初めて句会を経験したのは彼女に誘われたことにはじまります。山本紫黄と長谷川知水(作家・三田完/長谷川秋子御子息)がその場にいらっしゃいました。以降、彼女の身代わりのように句会に行くように。山本紫黄は、その後もふらっと渚ようこの店に顔を出しウィスキーを飲んでいたようです(普段は日本酒のみなのに)。紫黄は渚ようこの鶯谷・東京キネマ倶楽部での2004年のリサイタルを観ています。今年は山本紫黄7回忌でもあります。


筑紫磐井

○二十四節気題詠句が引続き寄せられているので掲載した。その参考資料として、「現代俳句を読む」で<『二十四節気論争』(追加)>を掲載した。本文に書いているように、『二十四節気論争』(筑紫磐井編二五年一月刊)の「二十四節気見直し問題の経緯」に、一月以降の二十四節気見直し問題の経緯を追加としてまとめたものであるが、『二十四節気論争』はこのブログでも掲載しているので、その続編でもある。これを参考にしていただいて巻頭の「二十四節気題詠句」を読んでいただくと興味深いと思う。

○「俳壇」7月号にはどういう偶然か「豈」関係の記事が多かった。「俳句とエッセイ」で恩田侑布子氏、「俳人クロニクル」で高山れおな氏の10句と正岡豊氏によるれおな論、今月の編集長という作品欄で北川美美氏の7句、俳壇時評の連載を筑紫が開催している。こんなことは10年に1度しかないかも知れない。特に北川編集長の素顔と年齢は初出ではないかと思う。必見である。

○本BLOGでも告知していた「第2回攝津幸彦記念賞」の応募が締め切られ、かなりの件数が集まり、選考委員による選考が開始されている。7月には選考委員の顔合わせが行われると聞いている。


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