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2013年4月19日金曜日

【俳句作品】永き日/小林かんな

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   永き日   小林かんな

昨日より陽炎いて花筒の水

ふるさとの空気きよらか野に遊ぶ

ぶらんこの下いつの間に蟻の列

じっと蝌蚪見ているそしていなくなる

灰皿に花びら沖に長汽笛

風薫る主役の子どもうとうと

神様に塩のこぼれて桜鯛

ふれられて鬼となりたり桜の実

蝶々に逢坂の空ただ深く

夕されば柳はひとのかたちして


【略歴】

  • 小林かんな(こばやし・かんな)

『櫂の会』にて野間口千賀に師事。現代俳句協会会員。

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