【俳句新空間参加の皆様への告知】

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2013年3月8日金曜日

第10号(2013.03.08) あとがき

北川美美

『春興帖第二』に15名の作家作品を掲載いたしました。多くの皆様のご協力に感謝いたします。関悦史氏の「不器男賞終はりて春の寒さのみ」は後につづく筑紫相談役の後記にあるように芝不器男賞休止を詠んだと思われるもので、ニュースのような作品技を見ました。さまざまな作家作品を一堂に読むことができます。次回も乞うご期待!

当ブログの筑紫磐井相談役が第27回俳人協会評論賞を受賞され平成24年度俳人協会三賞の授与式(3月5日 於:京王プラザホテル)に潜入して参りました!




第52回俳人協会賞
  • 句集『香雨』 片山由美子
第36回俳人協会新人賞
  • 句集『雪華』 甲斐由起子
  • 句集『眼光』 下坂速穂
  • 句集『熊野曼陀羅』 堀本裕樹
第27回俳人協会評論賞
  • 『伝統の探求〈題詠文学論〉』 筑紫磐井
  • 『俳人 橋本鷄二』 中村雅樹
俳人協会賞を受賞された片山由美子氏からの受賞のご挨拶中、感極まる場面があり賞の重みを感じました。また磐井氏受賞の選考理由の解説に「新しさは伝統の中にあることに改めて気が付かされた」という箇所が印象に残りました。

 
※第52回俳人協会賞・片山由美子氏と花束を贈呈する津高里永子氏

片山由美子さんと津高里永子さんは古くはピアノ繫がりでもあったのですね。

※第27回俳人協会評論賞 当ブログ筑紫磐井相談役
会場に入るなり「あなた俳人協会員なの?」と驚かれるとか。

※乾杯の挨拶をされる有馬朗人氏


祝賀記念会での乾杯のご挨拶をされた天為主宰・有馬朗人氏からは「(筑紫氏に)あなた俳人協会員だったの?と言ったのはこの私でございます。」とエピソード披露があり会場一同笑いに包まれました。パーティでは多くの著名俳句作家の方々の華やかなお姿を拝見したのでした。

二次会では、新宿南口の「サムライ」に会場を移し、前号にて『平成25年こもろ日盛俳句祭予告~俳句の林間学校「こもろ・日盛俳句祭」へのお誘い~』をご寄稿いただいた本井英氏もお祝いに駆けつけてくださいました。「こもろ・日盛俳句祭」について直接お話を伺い「俳句を作る」ことを主眼とする「日盛俳句祭」への熱い思いが伝わり、参加に大きく心が傾きました。雄大な浅間山を臨みながら俳句で夏のひとときを過ごす絶好の機会です。このブログを通じて多くの皆様に参加していただけたらと思います。


宴もたけなわになったころ、オーナーである宮崎二健氏のトーク炸裂。氏の俳句見開き300句掲載ルーペ付、袋とじ案(!)なども出て俳誌・句集を作るうえでの奇抜な発想に触発され招き猫に囲まれ俳句空間ならぬ不思議空間でした。


※新宿サムライを後にする働く相談役・磐井氏の後姿





筑紫磐井

  • 春興帖は引続き多くの方々のご参加を頂いた。春興帖論に書いた趣旨にご賛同いただければ、平成の新しい俳句運動となるかも知れない。

  • 近刊の『再読波多野爽波』を読んだ感想は別の活字媒体で書いておいたが、同じ出版社で一昨年は仲氏や深谷氏と協力して『相馬遷子 佐久の星』を出している。それと同じ再発見・再読シリーズだと理解している。現在の「戦後俳句を読む」もその流れで執筆を呼びかけたものだが、考えてみるとひとりの作家を読むと言うことは研究に参加したひとりひとりにとって、それなりに必然性があるべきだろう。
私の最初の作家論は『飯田龍太の彼方へ』であった。龍太批判のために書いた本のように  言われたが、作家の生涯の作品全編を読み通すことはとても批判のためだけに出来るものではない。必ずどこか強く引きつかれるところがあって、その究明に進んで行かなければ深みのある作家論にはならないと思う。
『再読波多野爽波』も出版社(島田牙城)が呼びかけたのは出版社側の意図があったろう(島田は爽波の弟子であり、爽波主宰の俳句雑誌「青」の編集長であり、出版にかかわってからも儲からない『爽波全集』を刊行している)が、その編・執筆にあたった者も鬱勃たる思いがなくてはならない。爽波のうまさは言うまでもないが、うまさだけを学んでもしょうがない。やはり時代と切り結ぶ爽波の思いがあり、人それぞれであるがその切り結び点の一つを発見することによって独自の作家論が生まれるのだと思う。
  • インターネットで検索していると、2月中旬ごろの記事に、正岡子規国際俳句賞・芝不器男俳句新人賞が休止になったと書いてあった。愛媛県の財団のホームページにあたってみると確かに明示してある。これらの賞は、対馬康子の夫君西村英俊(通産官僚)が県の幹部に出向している間に作り上げたもので、彼もずいぶん前に県の職から身を退いたからその意味ではむしろ良く長続きしたものだというのが実感だ。ただ、『新撰21』『超新撰21』は芝不器男賞がなかったから生まれなかったはずだから、新人発掘の道が不明瞭になって行くことは否めない。すでにここから巣立った、冨田拓也、関悦史、神野紗希、佐藤文香らはいいが、これから登場しようとしている多くの逸材がどんな道をたどるのかはそれぞれが考えるべきことになるだろう。



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